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障害児保育

科目名:障害児保育
担当教員:平川昌宏先生
講義方法:演習


① 講義の内容について
大きく2つの内容があるかなと思っていて、1つは障害児保育の理念です。何のために、何を目的に障害児保育をやっていくのか、そこで何が大事になっていくのか等というところです。2つ目は、目的を実現するための具体的な保育の仕方、方法、個別の指導計画、作成手順などのテクニック的なところを学んでいってもらえるといいなと思っています。
元々、発達心理学、発達の支援が専門なので、特に前者(理念、何のために、何を目的に障害児保育をやっていくのか、そこで何が大事になっていくのか)に力を入れて授業を行っています。
障害のあるお子さんに関わると、保育の成果が見えてくるには長いスパンを要します。子どもたちはその日の状態によって行動も変わってきます。現場の先生とお話して思うのが、「この関わりでほんとにいいのかな」とすごく悩んでいらっしゃいます。その他のお子さんとの関わりや保護者の支援も難しいところがあったりするので、現場に出たときは試行錯誤しながらやらざるを得ません。その試行錯誤をするときに、「ここは大切だよね」「これを目指していきたいよね」というものを持っていないと見通しが持てず、苦しくなります。しかし、理念が明確だと積極的に保育の工夫をしてみたり、見通しが持てるようになります。
皆さんが現場に出て、障害児保育で試行錯誤するときに、心のよりどころとなれるようなものを作るお手伝いをできたらいいなと思っています。


② 講義をする上で先生が大切にしていること
障害児がクラスにいるからとか、障害児に対しての個々のかかわりだけを考えているのではなく、障害児保育を学ぶことで、学生さんの保育全体がより豊かになっていけるといいのかなって思っています。
障害特性の理解、生きづらさの理解、それに応じたかかわりは大事だけれども、人が成長していくうえで、障害の有無にかかわらず、「こういうことって大事だよね」「こういう経験って大事だよね」などというところは一緒かなって思っています。
障害児保育を学びながら、人を育てる、人の育ちを促すうえで大事な部分を広く学んでいってもらえるといいな、大切にしたいなという風に思っています。


③ 学生にどのような姿勢でこの講義を受けて欲しいか
2年生が多いので、保育現場や障害児保育に対する具体的なイメージが難しい学生さんが多いかなと思います。そこで、ぜひお願いしたいのが、例えば実習後や社会に出たときに、「あっ、そういえば平川先生、障害児保育でこんなこと話していたな」とか、「障害児保育の資料を見直してみよう」などとあとで活用してもらえると、僕の伝えたかったことが伝わるかなと思います。
仕事をしていると、当たり前のことが大切に思いづらくなったり、目が向きづらくなったりするので、学んだ内容を見直してもらうと嬉しいです。
そして、答えは1つではないので、「自分ならどうするかな」という考えを大切にしていってほしいです。


④ 講義を受けている生徒に伝えたいこと(学生へのメッセージ)
「障害児保育で大切にしたいこと」を伝えているし、伝えていきたいところです。
あと、朝一ごめんなさいだな…(笑)朝一の授業に来てくれてありがとう(笑)