2019年度卒業 伊藤葵さん 保育士

伊藤葵さんは今年(2020年)の春ご卒業された先輩です。ぴよねっとにも所属されていました!ミシュランプロジェクトにも所属しており、日々保育について熱心に勉強されていました。保育実習指導では、講義をしていただいたり、保育セミナーではパネリストとして保育や就職についてのお話をしていただきました!

 (1)就職先はどのような園ですか。
私が現在勤めている園は、1歳児から5歳児までいます。全クラス英語に触れる機会がとても多いです。週に1回Let’s ABCというレッスンが各クラスごとにあり、外国人講師がレッスンをしてくれます。私は現在、1歳児クラスの担任をしています。1歳児は10分程度の短い時間ですが、外国人に触れる機会や英語に触れるということができるのが素敵だと思います。各クラスごとに実施されている英語のレッスン以外にも日常的に英語を使うことが多いので、他の保育現場に比べると英語に触れる機会が多いことが私が現在勤めている園の魅力ではないかと思います。また、リズム遊びや食育活動も取り入れています。リズム遊びでも、1歳児から5歳児まで週に1回程度全員で集まって行います。未満児はできることがまだ少ないですが、以上児の姿を見て模倣しようとする姿が多く見られます。

(2)なぜその園を選んだのですか。
私が今の保育現場を選んだ理由はズバリ園長先生です。正直、内定をいただき、事前研修に参加するまでは、どんな保育園なのか、どんな保育を実践しているのか分からなかったです。知ろうとしなかったの方が正しいかもしれません…(笑)
大学4年生の時にプロジェクト活動を一緒にしていた友人に誘われて、宮城県石巻市の保育園に保育参画しました。その時に出会った園長先生が、現在勤めている現場の園長先生でした。保育参画後、園長先生と対話をさせていただいた際に感覚的にこの人ともっとお話をしてみたいと思いました。深く保育実践についてや先生の保育に対する思いなどを話したわけではありませんが、忘れられない存在となりました。そんな時、その園長先生が当時勤めていた園を退職され、現在勤めている園で園長として働くという話を聞きました。地元でもない宮城県石巻市、縁も所縁(ゆかり)もない場所で働くということにとても不安を感じましたが、園長が新たに一から創っていく保育?組織に自分も関わりたい、そして同じ場所に1年間共に学び続け、同じ保育に対する考えを持っている仲間がいるということに私の保育人生を賭けたい、自分も成長したいと思いが強く履歴書を作成し、園長に手渡ししました。

(3)学生生活を振り返ってみてどんな4年間でしたか。
あっという間の4年間でした。ここまで保育について考えたこと、保育の面白さに気づくことができたのはTFU保育士課程だったからだと強く思います。もちろん、土曜日に開催されるフォーラム?セミナー?報告会、そして実習指導など、保育について考える?学ぶ時間は多かったですが、友達との旅行やライブ参戦、バイト、サークル活動などたくさんのことを経験することが出来て、とても楽しかった学生生活でした。

(4)保育士課程で特に印象に残っていることはありますか。
やはり、保育士課程選抜試験です。当時は保育指針?幼稚園教育要領?内容はさっぱりわからないけど、保育士課程に入りたいからと人生最大と言っても良いくらい勉強しました。だからこそ、合格した時は本当に嬉しかったのを覚えています。試験の時に嫌なくらい何度も読み込んだ指針?要領は働いた今でも必ず見ますし、何と言っても保育の基本?基盤となるものです。選抜試験がTFU保育士課程の登竜門であり、魅力の1つですが、この選抜試験で1年生の頃から、指針?要領に触れることができるのが最大の魅力なのではと思います。

(5)就職活動は何月頃から開始して、どのくらいの期間行いましたか。
就職活動と聞いて多くの学生が想像する就活は私はしていません。自分の就職のためにというわけではなく、保育を勉強したいからという思いで保育現場には保育参画をさせていただきました。大学4年生の時は、卒業間近まで保育参画をさせていただいた園を含めて10園以上は保育参画しました。

(6)具体的にどの様に就職活動を行いましたか。
プロジェクト活動の一貫で、声をかけていただいた園や合同説明会に参加して何度も連絡をいただいた園や先輩に紹介していただいた園などに保育参画をさせていただき、保育参画終了後に一緒に行った友人などと参画してみてどうだったか、どんな風に思ったかなどを対話を重ねて情報共有していました。

(7)実際に就職してみてどうですか。
上記でも、お話ししたように実際の保育を知らないで就職したからこそ、こんな感じかと受け入れた部分やなんでこんな保育を実践しているのと疑念を抱くところももちろんあり、日々悩んでいるのが本音です(笑)。しかし、担任として保育する難しさを感じたり、時にはイラッとすることももちろんありますが、沢山笑顔をくれる子ども達と関われる保育って仕事楽しい!と改めて感じたり、ふとした時に気づける子どもの成長に驚かされ保育の面白さを体感しています。

(8)就職後、保育士課程での学びが活かされていると思うことはありますか。
沢山あります。後藤さんに何度も指導していただいた「当たり前のことを当たり前にする」をはじめ、発達についてなど完璧に頭に入ってなくても学んできたからこそ、「こうしてみよう」と思えたり、「これってどういうことかな」と学生時代のパワーポイントを見返したりすることができます。そして、数多くのグループワークなどを通して対話を経験したきたからこそ、ペアの先生などに話すことができているのではないかと思います。

(7)保育士課程の学生へのメッセージをお願いいたします。
保育の勉強を学生のうちにたくさんしておくことで、実際に現場に出た時に自分の財産の1つになります。また、時間がたくさんある学生のうちに、手袋シアターなどを作ったり、ピアノの練習をしたりしておくことで自分の保育の引き出しが増えると思います。
そして、保育の勉強はもちろん、学生のうちにしかできない経験をたくさんしてください。映画を見たり本を読んだり、旅行に行ったり、バイトしたりたくさん経験してたくさん思い出作って楽しんでください。
保育士課程で学んだことは無駄になることはないです。自信持ってやりたいと思ったことに挑戦して実りある学生生活になることを応援しています。


葵さんお忙しい中インタビューに答えて頂き、ありがとうございました!

記事担当:千葉早姫