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VOL.37 AUGUST 2006

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平成17年度通信制大学院修了者からのメッセージ2

大学院生活を今振り返って

社会福祉学専攻 M.U.

 通信制大学院に入学させていただき,多くのこと?気付きをさせていただき,私の人生の中での,この2年間は,有意義な時を過ごさせていただきました。
 第一に,自身の昔の学生時代を今振り返ると,親の脛をかじり,それほどの目的もなく過ぎた4年間で,学ぶことに対する喜びもなく,漠然と学校に通学していたように感じます。
 しかし,社会の中で,専門職として活動?業務をする中で,探求したい問題が出,勉学を行う上での,1つの奮起する材料?学ぶという動機付けとして,大学院へ入学をさせていただきました。
 学生時代と違うところは,自分自身の中で「学ぶという意欲」を持って,自身が望み入学し,学習をさせていただいたということで,勉学に対し多少でも真面目に取り組めた2年間だったと思います。
 このようなこともあり,非常にこの度の学生生活は実りのあるものであったと感じ,逆に昔の学生時代に後悔を生みました。学びというものへの自身の今後と過去のあり方をも見つめ直すことができた2年間であったと感じます。
 修士論文は「医療ソーシャルワーカーの専門職性に関する研究」と題し,自分自身がMSWとして経験してきたことを踏まえ作成しました。MSWの職場での立場等々の位置付け?職務等々が明確化されていないのではないかという疑問から始まった論文作成でした。
 私は元来,文章を書くことを不得意としていたものですから,修士論文作成には大変苦労しました。自分自身のMSWの経験が,かえって論文作成に多大な苦労を与えるとは思いませんでした。
 自身の経験が,どうしても,「思い」「希望」という主観的な言葉?考えになり,文章に反映され,研究としての客観性のある文章にならなかったことです。
 ご指導いただいていました遠藤先生からは何度も,ご指摘をいただいたのですが(出来の悪い生徒で本当にすみません),最後まで上手く文章をまとめることができなかったように感じます。また,アンケートを取り,論文作成にリンクさせようとしたのですが,文章がアンケートの報告になってしまいがちで,アンケート内容が,論文を裏づけるためのツールにならなかった,また,まとまらなかった点は,最後まで悔いが残ってしまいました。それもこれも,自分自身の文章能力のなさが物語っています。もっと文章を書くことを行っておけばと悔いが残り,且つ大変苦労したことでありました。
 通学制には通学制の良さが,通信制には通信制の良さはあるかと思いますが,通信制の良さは,数々の地域から,数々の経験を持った,数々の年令の方が,同じ学生として,共に同じ時を共有し,且つ,仙台という場に集い勉学に励み,時には語らう,このような経験をできるのも,通信制というカテゴリーで学んだことに得られたことによることと思います。通信制ということで,どうしても1人で勉学をしているのではないかというふうに考えがちです。しかし,共に学んでいる方々がさまざまな地域で,学校ではなく,日本各地という教室で学び,多く存在していることを感じて,勉強を進めていってほしいと思います。そうすれば,苦しい時も乗り越えられるのではないかと思います。
 この2年間を無事に終わることができたのも,ご指導いただきました遠藤先生をはじめとした諸先生方,また菅野さんを含む大学職員の方々,同窓生の皆さん,また私事ではありますが妻のおかげだと思っております。今後,ここで学んだことをどう生かしていくかは,私本人のあり方?考え方にかかっていると感じます。ここでの2年間で得たものを無駄にしないよう,且つ,1つやり終えたことに,燃え尽きないように,今後とも勉学に励んでいこうと思います。
 皆さん2年間ありがとうございました。

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