【通信制大学院コーナー】
平成17年度通信制大学院修了者からのメッセージ2
卒業にあたって思うこと
平成15年4月,念願の本学通信制大学院の入学を許可されて,期待と不安の中にいました。そもそも私は看護学校と保健婦学校の出で,病院勤務4年,保健所と看護学校専任教員36年と公務員生活が長かったので,専門バカではいけないと大学で学びたいとの願望が強くなってその門を模索していました。
平成9年10月に明星大学に教育と心理を学べる学部を見つけ,早速手続きをし10月に通信制大学1年生に入学しました。もちろん仕事上では中間管理職の立場ですから,周囲の協力なしには両立しません。東京でしたのでスクーリングの前後は目が回りそうでした。仕事から家事全般の段取りをつけ,上司に頼み込み。しかし,仕事を離れキャンパスを駆け巡り,若いクラスメートと談笑できた日々は私の人生で第2番めぐらいの出来事でした。当福祉大学でも通信制大学が開設されて丸4年を経過していることと合わせて考えてみると,辛かったことも思い出され,後輩の皆さんに初志貫徹をのエールを送りたいと思います。とにかく計画的に単位の修得をすることと,スクーリングの組み合わせを上手に組み立ててロスを最小限にすることが大事です。もちろん健康管理,家族との円滑な連携も見逃せません。「継続は力なり」です。
現在は宮城県高齢者総合相談センター(青葉区本町3-7-4 社会福祉会館2階)で高齢者(名称は)対象ですが,老若男女問わず,なんでも相談(223-1165)をしています。
今回,大学院を目指した動機は明確ではなかったのですが,大学の延長で心理学を深めたいと考えたことでしょうか。通信制の勉強のしかたは身についていましたが,娘の里帰り出産や住宅の建替えなど予期せぬ出来事が多々発生し,思い通りの時間確保は難しいものでした。3年で一応修了はできましたが自分の気持ちとして論文の見直しをしていく予定のため村井先生に迷惑をかけそうです。テーマとして「高齢者の孤独感に関する一考察」とし,調査方法はとらず事例研究を主としたのですが,文献検索が不十分で掘り下げもできずに終わったので,一から出直しです。学ぶことはとても楽しいことです。学歴や学校歴とは無関係に自分の経験や仕事をふりかえる,あるいは人生のまとめとしても十分生かされるし,身内のみならず,仕事で出会い,自分の成長に係わっていただいた人たちへの恩返しとも思います。「人生経験があるからより深く考え,学べる」のではないでしょうか。
修了にあたってお世話いただいた先生方,関係者の皆さんありがとうございました。
相談業務を終えたら平成10年から始めた精神保健福祉小規模作業所(桜ファミリーワーク)のNPO法人を取得してメンバーさんと共に働くことや,介護保険の認定業務,地域支援センターの健康相談など社会に還元できることをやっていきます。それには健康の保持と自分の好きなことも生活に取り入れて楽しく,いきいきと生きていくつもりです(今のところ孫がフレンドですが)。
生きにくい矛盾だらけの世相ですが,一人一人がこの社会を構成していることを自覚し,今日よりも明日がよくなることを信じて前進しましょう。
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