芹沢銈介美術工芸館
企画展「芹沢銈介のブックデザイン」へのお誘い
型絵染の人間国宝芹沢銈介は,日常生活で用いられるものを幅広く制作しました。主な作品としては着物?帯?のれん?屏風など数々あげられますが,その中に「本の装幀」という分野もあります。
芹沢が装幀の仕事を手がけたきっかけは,1931(昭和6)年,民藝運動の創始者であり,芹沢の師であった柳宗悦が発刊した雑誌『工芸』の表紙を創刊号から1年間まかされたことにはじまります。『工芸』は当時限定500部の月刊誌でしたが,芹沢が担当した1?12号(後に61?72号も担当)は布表紙を1冊ずつ型染で制作しました。柳の指導のもとはじまった装幀の仕事は,制作を重ねるごとに芹沢の独自性が出ることによってより高く評価され,出版社等から装幀の依頼が増えました。芹沢が表紙や題字,扉,挿絵を型染や手描きで手がけた書籍(単行本?雑誌など)は400冊を超え,再版された本には現在も芹沢のブックデザインを見ることができます。
今回の展示では,川端康成著『雪国』,山本周五郎著『ちゃん』,内田百閒著『百鬼園随筆』といった著名な作家の書籍や,『婦人画報』?『週刊朝日』といった雑誌の表紙など,秀逸な芹沢の装幀本約300点を一堂に紹介します。是非ご覧下さい。
- ●会期
- 2007年2月2日(金)?3月13日(火)
- ●休館日
- 入学試験日(2/23?25)
- ●開館時間
- 10:00?16:30(入館は16:00)
- ●併設展示
- 常設展「仙台藩のやきもの 堤焼?切込焼」
※今回は小企画展のため1?5Fのみの展示になります
- ●ギャラリートーク
- 3/3(土)13:30? 自由に参加できます。
本学学生は無料です。学生証を受付に提示し入館して下さい。
ミュージアムショップもありますので,お土産などにどうぞご利用下さい。
ホームページ http://www.tfu.ac.jp/kogeikan/
連絡先 電話022-717-3318
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