【学習サポート】
教員MESSAGE [介護概論]
新カリキュラム「介護概論」レポート作成のアドバイス
助教 後藤美恵子
介護概論は,今回の社会福祉士養成課程におけるカリキュラム及び教科内容の見直しに伴い「高齢者に対する支援と介護保険制度」という枠組みに統合されました。本学では,「高齢者に対する支援と介護保険制度」は高齢者福祉論と介護概論の2科目で構成されています。したがって,レポート作成に当たっては,高齢者福祉論と関連づけて取り組むことでより理解が深まると思います。
高校福祉科教員を目指されている方にとって,本テキストは「介護概論」を理解するには十分とは言えない為,参考文献を活用し理解を深めて頂きたいと思います。
レポート作成に当たっては,テキスト,参考文献等の内容を踏まえ自身の考えを書いて下さい。
1単位め
介護保険制度の施行は,従前の老人福祉のあり方を,根本から変更させたといえます。テキスト第3章「高齢者保健福祉の発展と法体系」を参考に高齢者福祉制度の発展過程を踏まえた上で,第5章「介護保険制度の基本的枠組み」の介護保険制度の概要を整理して下さい。さらに,現行の介護保険制度の課題を自身がどのように捉えたのか,今後の介護保険制度の展望を視野において具体的にまとめて下さい。
2単位め
(1)介護の本質をどのように捉えるのか,といった「介護観」について考えることが核となります。介護の社会的背景をテキスト第2章「少子高齢社会と高齢者」を参考に整理して下さい。また,介護の定義に関しては現時点において定説がないなかで,さまざまな「介護」の捉え方?考え方を第11章「介護の概念や対象」を参考にして介護の概念を専門的観点から簡潔に整理した上で,専門職に求められる介護の神髄と職業倫理についてまとめて下さい。
(2)専門職として,生活支援(介護)を展開する上での基本的な専門技術について,テキスト第13?14章を参考に理論的根拠を踏まえた上で簡潔にまとめて下さい。テキストでは,間接技術の一つであるコミュニケーションが網羅されておりませんので,他の文献を参考にされて下さい。専門職としての生活支援のあり方も介護保険導入と共に変化しています。介護保険の基本理念である「利用者本位」「自立支援」を具現化する上でその人らしい生活の意義について自身の考えを述べ,基本的な専門技術の個別展開のあり方についてまとめて下さい。
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