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VOL.66 MARCH 2010

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[学生MESSAGE] 教育実習?障害児教育実習
教職課程を終えて

通信教育部社会福祉学科 三浦 保

◆はじめに

 私は養護学校(現 特別支援学校)教諭一種免許状の取得を目的に,平成16年4月に奔驰宝马游戏大厅_电子游戏APP下载-【唯一官网首页】通信教育部(3年)に編入学しました。しかし,これまでにいずれの教員免許も所有してなかったので,基礎資格となる免許の取得も必要でした。そして,これらを行うためには「法の基礎」?「情報処理I」?「介護実習」?「教育実習」?「障害児教育実習」を含めて,約100単位分の科目を履修することが必要でした。
 入学当初は思うように学習が進まず,また,家庭の都合等でレポート提出が1年近く滞ったこともあり,何度も挫折しそうになりましたが,そうした時でもテキストだけは常に携帯し,毎日僅かな時間でも学習を続けました。それにより,とても長い期間を要しましたが昨年12月1日付で高等学校一種免許状(福祉)と特別支援学校教諭一種免許状(知的障害者?肢体不自由者?病弱者に関する領域)を取得することができました。

◆学習開始

 ここでの学習は,当初の目的に応じて「障害児教育I?II」から始めました。今思えば,障害や福祉について何も知らないのに,この科目から手をつけたことは,とても無謀であったと感じます。
 その後は,「高校福祉科の教科に関する科目」を優先して進めました。ここでは,スクーリングや「介護実習」を通して「人の生活」,「障害の捉え方」,「他者との関わり方」等について福祉的な考え方と対応等について理解を深めることができました。
 そして,「教職に関する科目」と「特別支援教育に関する科目」の単位履修を進めることで,事前指導のスクーリングおよび各教育実習を受講することができました。そして,ここでも段階を追うごとにたくさんの課題が生じましたが,それらに立ち向かっていくなかで,様々なことを感じ取ることができました。

◆教育実習について

 各教育実習に関しては,自身の想いと実習校の環境(指導教諭の考え方?児童生徒の実態など)により,さまざまな過程と結果が生じると思います。
 私の場合,高等学校での教科指導が「福祉科」ではなく「公民科」だったので,実習開始前から「教材研究」をできる限り行いました。そして,自分が理解した方法等を用いて授業を実施しましたが,生徒の反応は乏しく,授業を構成する様々な要素も欠ける散々なものでした。教科指導の先生からは,「用意した補足資料の内容は妥当であるが,生徒の実態に応じて分かりやすく加工されておらず,生徒が主体的に学習に取り組むことができない」,さらには「授業の様々な場面にも生徒指導が含まれること」等を指摘されました。私は,たしかに教科指導に気が取られ,教材や板書などについてばかり心配していました。その結果,前述したような事態が起こり,学級運営や特別活動の指導においても大変苦労しました。
 そこで私は,事前指導時に配付された「教育実習の手引き」と「教職に関する科目」のテキストを読み返しました。そこには,教育実習の意義,目的,心得?各指導の方法等が記されており,それらを再確認するとともに深く心に留めて再度実習に臨みました。そうすると先生方がおこなっている授業や生徒指導が,教員としての高い意識と技術のなかで生徒に寄り添いながら実施されていることに気づきました。そして,ここから先の実習期間は,自身についての課題が次々に露呈され,反省ばかりの日々でした。しかし,こうした状況でも最後まで実習をおこなえたのは,これまでの生活経験と,この通信教育で学んだ福祉の知識等が自分自身を支え,それを認めてくれた生徒と先生方がいてくれたからだと思っています。
 つづいての「障害児教育実習」では,前回の反省と学んだことを踏まえて積極的に取り組みました。指導教諭は,生徒の学習意欲を引き出すことや授業における場の設定がとても上手く,私にとって羨望の的でした。周囲の先生方も各校種?専門教科等により個性と特徴があり,生徒と様々な活動を行っていました。また,特別支援学校では,生徒の家族との関わりも多く,私もこれまでの生活経験や学習したことを駆使しながら実習期間を過ごしましたが,先生方のようにできるはずもなく,またしても多くの課題に気づかされました。
 しかし,実習最終日の講評で,教頭先生から「手本を観て焦ることなく,自分を磨き,生徒や周囲の人々に接していくことが大切である」といった言葉をいただき,今後の取り組みについて力をいただきました。

◆おわりに

 この通信課程では,社会福祉について学ぶなかで多くの方々からご指導?ご支援を頂きながら,教員免許を取得することができました。まだまだ課題が多く,教員あるいは人間としての力を養っていくためには,これからも学び続けていくことが必要であると感じています。
 私は,さらに単位を加えて今春卒業の予定ですが,さらなる学習と実践の場を求めて現在活動中です。これから教員を目指すみなさん,一緒にがんばっていきましょう!!

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