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VOL.71 NOVEMBER 2010

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教員MESSAGE [高齢者福祉論]
高齢者福祉論「受講者の皆さん」へ

せんだんの館 施設長 中里 仁

誰しもが「通る道」

 皆さんのご家族も含め,ご近所,町内会,区,市町村,都道府県,いわんや日本には,「様々な性格や価値観,異なった境遇」の「人」が暮らしています。世界に置き換えてもそれは同様です。様々な,国籍,人種,性別,境遇,社会体制のもとで人は生きています。
 そんな,異なった「人」に唯一共通すること,それが「生?老?病?死」という人生における定めです。
 私の高齢者福祉論は,「人が老い,病み,死に至る」自然の摂理の過程において,「如何にして,その人が尊厳と人権を保ちながら,その人の望む家族や社会との関係を継続し,更に役割を持ちながら最後を迎えられるか」を,感じ,考え,支援,実践するための「学び」にしたいと考えております。そして,その実現のためにどのような「制度」が必要なのかを学びつつ,「諸制度の矛盾や課題を生活者の視点で明らかにする」科目にしたいと考えております。

その人の人生を思い浮かべながら

 受講に際し,皆さんにお願いしたいことは,「その人が生きてきた歴史と社会状況」について,感じ考える視点を大切にしていただきたいと思っております。「その人の今現在」を観るだけではなく過去から現在に至る,「その生きて来た過程」,その人の人生を思い浮かべながら講義に臨んでいただきたいと思います。
 それは,各福祉領域における様々なクライエントに対する支援過程において,生活歴やライフストーリーといった,その表現は別にしても,クライエントの全体像を把握?分析し,現在と将来に渡る支援の方向性を検討するために必要な情報として位置づけられております。当然のことですが,人には過去があり,今があって未来があるのです。
 そして,注意しなければならないことは現在高齢者と位置づけされている年齢の人は,私たちが想像もつかない過酷な「戦争」を経験され,戦前?戦後生まれであっても,明治?大正?昭和の激動の時代を生きて来られたという事実。
 高齢者福祉を学ぶにあたり,「制度内容」を学ぶことは奔驰宝马游戏大厅_电子游戏APP下载-【唯一官网首页】です。と同時に,過去の歴史や社会状況を念頭に置き,諸制度と関連させながら学ぶことが奔驰宝马游戏大厅_电子游戏APP下载-【唯一官网首页】であると考えます。何故なら,クライエントの「限り有る命」が更に輝くものであって欲しいから……。

暮らしに密着した学びとして

 最後に高齢者福祉論を受講される際のメッセージを。高齢者福祉論は「皆さんや皆さんのご家族の将来」に深く関係する学びであり,決して「他人事ではない」といった視点で受講していただければ幸いです。
 私自身のことで言えば,私の両親は現在も自宅で暮らしていますが,様々な疾病を抱え,通院し,時に入院?退院を繰り返しています。今年,5月に他界した義父は要介護認定を受け介護保険サービスを利用していました。その間,自宅でのベッドの手配や通院介助,住宅改修を行い,他界の直前にはショートスティの利用申し込みも済ませていました。
 そのような状況を振り返り,高齢者福祉論を講義し,実践者である私が皆さんに申しあげるには若干の抵抗がありますが,「いざ親が老い病んだ際の介護には相当のエネルギー」が必要になります。
 一方,残された義母は物理的にも精神的にも,「いわゆる独居高齢者」となりました。現在,その義母との同居の準備を進めていますが,それも同居が可能な「住宅状況」にあるからです。
 もし,それが不可能であれば,義母が要介護状態になった場合,妻が義母の家に同居しなければならないかもしれません。私の家庭環境は一変することでしょう。
 そして,いずれ私の両親も更に老い,病に倒れた時,自分に何が出来るか,何をすべきなのか,そして両親はどんな暮らしを望んでいるのか。それを実感する日も,そう遠くない間に,その時が来るとも思っております。
 何故,最後に自分自身の私的な事項を書き連ねたのか,それは「高齢者福祉」が他人事ではなく,「私たちの暮らしに密着した学び」であることを,具体的に受講者の皆さんにお伝えしたかったからです。
 本講義では,今後も受講生の皆さんひとりひとりが,そして国民全体が高齢者の福祉のあり様を自らのことと捉え,深く感じ考えることのできる講義内容にしていきたいと考えております。
 仕事と生活,そして通信教育での学びの「両立」に当たっては,様々なご苦労があろうかと思いますが,今後も健康に留意しつつ,学びを続けてください。

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