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VOL.72 DECEMBER 2010

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【現場から現場へ】

OB MESSAGE [社会福祉援助技術実習]
『社会福祉援助技術現場実習を終えて』

通信教育部社会福祉学科卒業生 髙宮あゆみ

きっかけ

 私は,前職において地域で暮らす高齢者の生活にふれてきました。その中で,高齢者が地域で「自分らしく」生活することの困難さや孤立しがちな環境にあることを目の当たりにしてきました。そうした経験から地域福祉に関心を持つようになり,高齢者が地域の一員として「自分らしく」生活できるように,高齢者や周囲の環境に働きかけを行うことのできる社会福祉士になりたいという思いを抱いて大学に編入しました。

実習に向けて

 実習を行うにあたっては,高齢者だけでなく,幅広い分野における地域福祉の実践や相談援助のあり方,他機関との連携等を学びたいと思い,社会福祉協議会を選びました。しかし,社会福祉協議会の業務について,曖昧な知識しか持っていなかったので,課題ノートによる事前学習や事前指導スクーリングは,実習先がどんな機関なのか,また実習の達成課題を明確にする上でとても有意義だったと感じました。

実習での学びと得たもの

 私が実習を行った社会福祉協議会では,乳幼児とその家族を対象としたカフェの開催,放課後児童クラブ,高齢者を対象とした給食サービスや生きがいデイサービス,小地域で行うサロン活動,居宅介護支援事業,共同募金活動,日常生活自立支援事業,心配ごと相談事業など幅広く地域住民を対象として事業の展開をしていました。特に,青年支援事業(出会いの場づくり事業)を社会福祉協議会の事業として行っているのはユニークだと感じました。実習中,こうした多様な社会福祉協議会の事業について実習指導者から講義を受けるとともに,実際に事業に参加することで理解と学びを深めていきました。
 社会福祉協議会の事業は子どもや高齢者,障がい者を対象とした事業に重点が置かれているように感じていましたが,実際は,まさに「ゆりかごから墓場まで」であり,全ての地域住民が安心して,自分らしく暮らすことのできる地域福祉の実現を目指した実践が成されていると思いました。地域の福祉ニーズは日々変化するものであり,地域の実情に合わせて事業内容を変更したり,新たな事業を作り出すなど,積極的に地域福祉を推進していこうとする姿勢が福祉専門職には必要なのだと思いました。
 また,地域住民が社会福祉協議会の事業(福祉サービス)に依存するのではなく,事業を通じて地域住民同士の協働や助け合い,地域の主体性をいかに強めていくかが社会福祉協議会及び福祉専門職の役割として求められているのだと感じました。
 23日間の実習で特に印象に残っているのはサロン活動への参加です。サロン活動は高齢者の地域交流の場として行われており,実習中には9カ所のサロン活動に参加させていただきました。サロンの内容はその地域によって様々ですが,レクリエーション?インストラクターの資格を有していたことから,自分が企画したレクリエーションを通して高齢者とふれあう機会を作っていただきました。
 サロンに参加されている高齢者のいきいきとした笑顔は今でも忘れられないですし,私が行った指の体操を日常生活の中でも実践してくれて「病院の待ち時間とかお風呂で練習したらこんなに上手くなったから見てごらん」と言われたときはとても嬉しかったのを覚えています。
 サロンでの活動が,高齢者個人の「生きがい」になっているのだと実感することができました。
 この実習において地域福祉の現状やあり方,福祉専門職として必要な知識や相談援助技術など,本当に沢山のことを学ぶことができました。特に,一番の収穫は地域で生活する沢山の「人」に出会えたことだと思っています。前職での高齢者との出会いが「今」につながっているように,社会福祉を実践していく上で様々な「人」との出会いは欠かせないことであり,その出会いを大切にできる社会福祉士になりたいと強く思いました。

終わりに

 実習初日,実習指導者から「この実習は高宮さんがここに実習に来てよかったと思えたなら成功です」と言われました。実習指導者の言葉の通り,実習の主役はまさに自分自身であり,積極性を持って主体的に取り組む姿勢が大切なのだと思います。ただ,私自身,実習を行う上でもレポート学習と同様に通信教育ゆえの孤独感や不安な気持ちに駆られました。しかし,まだまだ未熟な私が,こうして実習を無事終えることができたのは,先生や通信教育部のスタッフの方々,実習先の職員の方,そして,演習等を通じて知り合った仲間がいたからこそだと思っています。現在は,県の社会福祉士会の事務局に勤務しており,地域の人々と直接関わる機会は少ないですが,実際に地域で高齢者や障がい者と関わっている社会福祉士の方の生の声を聞き,研修等の事業に携わる中で,実習中に学んだ地域福祉のあり方について,より一層考えさせられる日々を送っています。
 恵まれた環境の中で実習できたことに感謝するとともに,2年間の大学での学びを糧にして,今後,社会福祉士の資格を取得し,地域で生活する,又は地域や住み慣れた場所で生活したいと願っている沢山の人々と関わっていきたいと思っています。

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