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2024/09/25 医療経営管理学科

【コラム】「医療コンサルタント」という仕事

健康科学部 学部長 舩渡忠男 教授(医師)

株式会社C-plan代表取締役 小佐野美智子先生による、公開講座「医療現場の接遇力向上セミナー」の様子
株式会社C-plan代表取締役 小佐野美智子先生による、公開講座「医療現場の接遇力向上セミナー」の様子
医療コンサルタントという仕事がおもしろい
-医学の勉強をして企業就職を目指す-


 コンサルタントという仕事はイメージしやすい。しかし、医療コンサルタントという仕事はイメージがなかなかしにくい。医療コンサルタントとは医療関連に特化したコンサルティングを行います。

医療コンサルタントの仕事は大きく3つ
1.病院?医療機関向け
 クリニック開業を目指す医師にアドバイスをします。資金のこと、土地の選定?建物のレイアウト、設備、人材の採用など、幅広くコンサルティングしサポートします。医療には経営戦略が必要となってきます。医療コンサルタントはこれらの問題を解決するパートナーです。

2.医療に関連する民間企業:医薬品?医療機器メーカー向け
 医薬品?医療機器メーカー向けのコンサルティングは、病院?医療機関を顧客とします。市場調査を行い、最適なシステムや会計システムを紹介し、導入を支援します。民間企業の売り上げの向上をサポートするコンサルティングを行います。

3.医療従事者の教育
 医療の質の向上?患者ケアには医療従事者における接遇が求められます。これからの医療において、患者さんに対しておもてなしの気持ちをもって、適切な態度、言葉遣い、マナーで接することが大事です。コンサルタントは各医療機関において、定期的に接遇教育を実践します。とくに新人教育においては必須です。

医療経営管理学科における教育が医療コンサルタントに活かされる
 医療コンサルタントを担う企業は、営業能力やコミュニケーション能力だけでなく、医学?医療の知識がある人材を求めます。医学?医療の知識を身につけるには数年かかります。専門用語が多く、医療独特のシステムがあります。本学科で医学?医療を学べば、即戦力になります。診療情報学などの医療経営学、IT?医療情報学の知識?スキル、接遇の実践実習が役に立ちます。
 本学科では、医療に関連する企業や医療機器メーカーに就職する卒業生が多くなっています。選択枝の1つとして医療コンサルタントがあります。これから大変期待される分野です。

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