2023/07/05 医療経営管理学科
【社会貢献】水本匡起先生の北仙台地区防災講演会~河北新報に連日掲載~
毎年のように各地で自然災害が頻発する現在、福祉や地域医療の分野でも「防災」の知識が必要不可欠となっています。
医療経営管理学科の水本匡起先生が、2023年6月25日、仙台市水の森市民センターと北仙台地区防災協議会との共催で行われた、「地形を知って命を守る-宅地造成前の北仙台地区を立体画像で見てみよう-」と題した防災講演会(参加者約100名)の講師を担当しました。
フィールドワークに基づいて地域の自然環境を丁寧に調べ、地域資源や歴史等も加味しながらその地域に最適な防災を考えていく水本先生の新しい研究手法は、世間でも極めて関心が高く、2023年6月29日の河北新報夕刊、翌日30日の河北新報朝刊、そして、河北新報オンラインでもニュースとして取り上げられています(写真参照)。
北仙台地区をはじめとして、仙台市は丘陵を開発して大規模な住宅地が広がる地域でもあります。このような地域で起こり得る自然災害とその対策を考える際には、宅地造成前の地形を知ることが、まずは何よりも大切です。
今回も幾度となく北仙台地区の現地調査を行い、100枚以上のスライド資料を作成しました。そして、3Dメガネを使って、宅地造成前の地形と現在の地形環境を見比べることにより、ハザードマップには示されていない水害のリスクや、土砂災害のリスク等を住民の方々にわかりやすく示すことができました。
受講者からは以下のようなたくさんの感想をいただきました。
?自らの住む地域をとても丹念に調べて頂いて、その上に防災の取組に結びつけるお話は、参加者のみならず様々な組織への参考?啓発になりました。
?目新しい視点での防災などについての講話で、見方、考え方への動機づけとなりました。
?前に先生の講義はお聞きしたことがあり、今日は自分の住む地域のことなので楽しく興味を持って拝聴しました。今後自分の行っている活動の中で知識を使わせていただきます。
?地形を考えながらハザードマップをもう一度確認したいと思った。危険個所を知ることも大切だが、地形を知ることでその根拠や地域の特徴を理解することができ、ハザードマップの見方が変わったように感じている。
なお、当日の講演会の様子は、水の森市民センターのウェブサイトでも紹介されています。