医療経営管理学科 山口政人ゼミでは、離島や沿岸部に暮らす人々との交流活動を通じて、地域のくらし、医療、福祉のサービスなどを学んでいます。

8月６日と7日の２日間、網地島で唯一の医療機関である“網小医院”を拠点とし、島内の数か所において花植えのイベントを開催しました。
通院患者さんや併設している介護老人保健施設の利用者さんにお花を見ていただき、少しでも潤いや癒しの機会になればという想いを込めて、学生が主体となって企画、運営いたしました。

島民の方々の協力をいただきながら、土づくり、植え込み、水やりなど行いました。できあがったプランターは、正面玄関、食堂前ベランダ、居室のベランダ、デイサービスの玄関口と多目的ルームに設置しました。
利用者さんや看護師さんから、“きれいね”、“ありがとう”の言葉をいただきました。

次に、島の楽校^※に移動し、花植えを行いました。花をどのように配置すると美しく見えるか、地元の方と話し合いながら花を植えました。
この他、石巻市移住体験宿泊施設“網地島マルホンハウス”、長渡浜船着場待合所、網地浜船着場待合所にもプランターを設置し、彩りを添えることができました。
今後は花のメンテナンスのため定期的に訪問する予定です。

花植えの他、網地島オリーブ園の除草作業と根組浜の海岸清掃を行いました。気温が高かったため海岸清掃は30分に短縮しましたが約10kgのゴミを回収しました。海岸には生活用品、食品や飲料の包装容器、漁具の破片物などが落ちていました。改めてゴミについて考える機会となりました。少しではありますが２日間の活動で網地島の環境美化に寄与することができたと思います。

イベントの開催に際し、石巻市牡鹿総合支所長及川様、網小医院の友田院長を始め職員の皆様、NPO法人ジョイフル網地島の阿部代表並びに職員の皆様、区長様、島民の皆様、網地島ライン株式会社様、地域おこし協力隊鈴木様、生花店の皆様には様々なご支援をいただきました。心より御礼を申し上げます。

尚、このイベントは、セブンイレブン記念財団「2024年度 未来へつなごう助成」を受けて実施いたしました。
採択テーマ：『網地島 花と緑のふれあい活動』、申請者代表：医療経営管理学科3年 高橋果那、副代表：同3年 佐藤夢依音.


＜学生の感想＞
?多くの方々に協力していただいてお花を植えることが出来ました。患者さんや施設の利用者さんに喜んでいただけて嬉しかったです。阿部様とお話しする中で「何を取り組むにも一歩目を自分で踏み出さなければ」という言葉が印象に残りました。自ら行動を起こし、人のために何かを与えられる人になりたいという思いが芽生えました。

?花植えは刺激的で良い経験になりました。暑い中での作業でしたが、実際にお花を飾り、患者さんから感謝された時にはとても嬉しく思いました。夕食では、漁師さんから沢山の海産物を提供していただいたことや島民の方とお話ができ、楽しい時間となりました。

?患者さんや入居者の方、船の待合室の方から、実際にありがとうと言っていただけたこと、笑顔でお花を見てくれたことで、やってよかったという実感を得ることができました。企画して良かったです。


※島の楽校：2000年に閉校した旧網長中学校を改装し、現在は児童生徒の合宿?研修施設として利用され、石巻市が管理しています。