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2021/07/19 情報福祉マネジメント学科

教員の声:卒業論文~映像制作系~

教員の声<不定期更新>
学科の教育や活動について学科教員の視点でまとめて報告します。第12回目となる今回は前回の生田目先生の話に応えるように三木教授による制作系の卒論についての紹介です。

三木弘和ゼミの2020年度卒業論文より、Blenderを用いた3DCG映像の制作を紹介します。

「伊達政宗の若林城の復元映像製作」と「コルヒ?ュシ?ェの弟子、坂倉準三の設計の鶴岡ミューシ?アム」の3DCG映像の制作です。
2つの研究共に、単なる映像制作にとどまらず、現存する参考資料や文献を調査?分析を蓄積しながらのCG制作となりました。

佐々木 慶蔵『Blenderを用いた若林城復元CG映像製作』

製作中の若林城(上)と臥龍梅(下)
製作中の若林城(上)と臥龍梅(下)
晩年の伊達政宗の居城である若林城の存在はあまり知られていない。

現状では、仙台城(青葉城)本丸の再現映像やスケールモテ?ルは存在するものの、若林城についての資料は余りに少ない。同時に城址が現存していないことから、世間一般的な若林城の認知度はかなり低い。

若林城に関しては、1984年から仙台市教育委員会か?調査主体となり、発掘調査を継続している。仙台市教育委員会の調査成果として、現在は建物の柱跡や池跡、瓦の出土か?明らかになっており、建物跡の図面等の資料か?存在することがわかった。

仙台市教育委員会の報告書を参考資料とし、若林城がCG 映像(推定部分も含まれるか?)で再現て?きるのて?はないかと考えた。
仙台市教育委員会や仙台市博物館の研究者に監修して頂きながら、Blenderによる再現映像 をCG映像として視覚化することで、若林城についての理解を深める研究資料の一端となる制作になる事を目標とした。 

森 晴香『ル?コルヒ?ュシ?ェの建築テ?サ?インから見る鶴岡ミューシ?アムの考察』

鶴岡ミュージアムのCGによる外観
鶴岡ミュージアムのCGによる外観
モダンデザインの系譜をたどる授業を通し、建築や家具、工芸やプロダクト、絵画やグラフィックなど、様々なテ?サ?イナーや芸術家の創造的な思想に興味を持った。

フランスの建築家、ル?コルヒ?ュシ?ェの理念を象徴する「家は住むための機械て?ある」という言葉は、まさに私の考えるテ?サ?イン観に最も近いものを感し?、コルヒ?ュシ?ェ建築に注目した。特に彼の代表作であり世界的なモダニズム建築て?ある「サウ?ォア邸」に惹かれた。

文献を調査する内に、サウ?ォア邸と似た鶴岡ミューシ?アムという日本の建築を発見した。鶴岡ミューシ?アムはコルヒ?ュシ?ェの弟子、坂倉準三の設計であった。数々の研究者や建築家か?コルヒ?ュシ?ェの設計した様々な建築の研究を行っているが、鶴岡ミューシ?アムに関しては、時折サウ?ォア邸と似ている、との言葉は聞くものの、何か?近似し、何故似ているのか、といった論点からの研究は未た?存在していない。

サウ?ォア邸と鶴岡ミューシ?アムの文献や図面を参考資料とし、2つの建築物をBlenderによる3DCGを制作し、それらを比較検証することでその共通項を明確化すると共に、鶴岡ミューシ?アムの魅力を再発見していく事を本研究の目的とする。同時に、坂倉か?コルヒ?ュシ?ェから受けた近代5原則の影響を明らかにすることを目標とした。

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