健康科学部リハビリテーション学科
リハビリテーション学科の科目紹介
リハビリテーション学科共通科目
解剖学Ⅰ?Ⅱ / 機能解剖学実習(1年次)
解剖学では人体の形態と構造を学びます。ヒトの動きに直接関与する筋肉や骨に加えて、動きを指令する神経や、動きを感知する感覚器、さらには、呼吸器や循環器、消化器系などについても理解を深めます。
人体生理学 / 人体生理学実習(1年次)

命?生命現象を理解するうえで、細胞から組織へそして器官系へ統合されていく中で、それぞれの構造や役割が正常に健全に働いている状況が必要になります。その役割や構造について学びが生理学になります。身体全体からまた個々の役割(機能)に細分化したとき、どのように統合され、調節されているのか?正常な状態(健康な状態)を学ぶことで、それらの機能破綻によって生じた病気や障害の理解へと関連性を学んでいきます。
運動学(1?2年次)
解剖学、および、人体生理学の知識に加え、力学的法則により生体にどのような力が加わるかを踏まえながら、重力が働く環境下での身体運動について学びます。ヒトの様々な姿勢、運動、動作について分析?解釈していくための用語や方法を習得し、関節運動や身体運動をイメージできることを目指します。
人間発達学 / 人間発達学演習(1年次)
人が加齢や障害により行動?行為に滞りが生じたとき、人が辿ってきた発達過程を基に対応を考えるとよいと言われます。このことから人間発達学は小児発達の領域に限ったものではなく、高齢者や障害を持つ人全般の問題を考えるための学問です。授業の内容は、人の一生涯の発達過程?各時期における諸問題と、視覚、ハンドスキル、感覚?知覚?認知、言語、対人領域について勉強します。
理学療法学専攻専門科目
理学療法評価学Ⅰ?Ⅱ(1?2年次)

理学療法評価学では、対象者の身体機能を正確に把握するための検査?測定方法に関する知識と技術を学びます。例としては、関節の動き、筋力やバランスの検査、病気や障害に応じてどのような方法で評価するのかなどを講義と実技によって学びます。
物理療法学 / 物理療法学実習(1?2年次)

物理療法は、光、熱、水、電気、および機械的なものなど物理的な刺激を利用した治療法で理学療法の1つです。物理的な刺激がどのように生体に伝わり、刺激をした組織がどのように反応するかなど、生理学及び生化学的な知識をもとに学びます。また、各物理療法機器の構造や特性、使用手順、リスク管理などを学んでいきます。
Surface anatomy(2年次)

臨床現場において必要不可欠となる体表解剖の知識と視診、触診の技術を身につける実践的な授業です。この授業では、学生同士がお互いのからだをモデルとして骨や関節、筋肉や靭帯などを実際に触診しながら人体の構造を立体的に把握し、将来、対象者のからだの中で起きている症状や障害の原因を分析する過程を学びます。
運動器系理学療法学Ⅰ?Ⅱ(2?3年次)

運動器障害とは身体運動に関わる骨、筋肉、関節、神経などの障害です。骨折、靭帯損傷、変形性関節症、関節リウマチなどの運動器の怪我や病気、それに関連する障害に関する知識を学びながら、理学療法を進める上で必要な評価や基本的治療について講義や実技練習を通して学んでいきます。
神経系理学療法学Ⅰ?Ⅱ?Ⅲ(2?3年次)

脳や神経が原因による病気や障害に関する理学療法について学びます。1、2年次に学ぶ脳や神経の仕組みや働きの知識を整理することで、それぞれの病気で生じる症状や障害への理解を深め、理学療法を進める上で必要となる評価や基本的治療について、実技や模擬患者による臨床推論を通しながら、学んでいきます。
内部障害系理学療法学Ⅰ?Ⅱ(3年次)
内部障害は、生命を維持する上で必要な呼吸、循環、代謝、消化、排泄、内分泌などの身体諸機能の障害をいいます。最近増加傾向にあり、運動器や神経系障害など重複する場合もあり、複雑な障害像を呈し、その病気の状態を理解することと、運動の強さや運動の方法?回数?時間といった運動プログラムの組み立てや呼吸理学療法等、安全で効果的な理学療法について学んでいきます。
スポーツ理学療法学(4年次)
スポーツの価値を理解するとともに、スポーツにおける外傷?障害について、スポーツ活動に必要な身体機能?能力、各スポーツの競技特性について学びます。そして、スポーツ復帰を阻害する要因を把握するための評価、および、治療について実技を踏まえながら学びます。
作業療法学専攻専門科目
精神障害と作業療法学Ⅰ
精神障害領域の作業療法は目に見えない「こころ」の障害に対応します。本科目では、作業療法に必要な治療構造論、認知行動療法や心理教育、エンパワーメントアプローチやストレングスモデルなどの諸理論や介入モデルを紹介?学習し、精神障がい者が社会適応可能となるような作業療法を考えるための基本的知識を学んでいきます。
老年期障害と作業療法治療学
高齢者を対象にした作業療法では、健康な高齢者の方から障害を持った方まで幅広く支援を行います。加齢に伴う変化やライフサイクルを理解した上で、生活習慣や価値観、取り巻く環境も含めた多様性の理解も必要です。その人らしい暮らし方の支援について演習を通して知識を統合していきます。
発達障害と作業療法学
近年、小児領域における作業療法のニーズは医療機関や施設のみならず、保育所?学校?就労と幅が拡大しています。肢体不自由、知的障害、発達障害など多彩な疾患についての知識を深め、ライフステージごとの発達過程における将来的な予測を立てながら、長期的視点を持ちながら介入や支援の在り方を学びます。授業では、基礎的知識を深めながら、実技演習を通して介入技術を習得していきます。
身体障害と作業療法学
脳卒中や交通事故など病気やけが等で心身の障害を生じたときに、その回復や改善のために作業療法士が用いる有効な支援の技術や理論について学び、実習を通して一部の技術を習得します。身体の麻痺や関節の動きの悪さ、体力の低下など運動機能面の障害に加え、注意力の低下や物事の判断の障害など認知機能の低下も見られます。心身の障害を改善と環境を調整しながらより自分らしい生活を取り戻すための作業療法について学習する機会となります。
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