精神保健福祉士の概要

精神保健福祉士についての紹介と、精神保健福祉士になるための本学でのプログラムについての概要です

精神保健福祉士とは

精神的困難のある方やその家族に寄り添い、その方の生きづらさを軽減するお手伝いをするお仕事です。

対象の領域は精神科医療機関だけではなく、障害者施設や高齢者、児童などの福祉施設や教育機関です。今後はメンタルヘルスのケアといった予防福祉の観点から企業などへの産業ソーシャルワーカー（仮称）配置といった労働環境へも広がりを見せています。

履修方法

精神保健福祉士の資格は、国家試験に合格し「精神保健福祉士登録簿」に登録してはじめて認められるものです。そのためには、まず受験資格を取得しなければなりません。

受験資格の取得は、大学で開講されている厚生労働省が指定した精神保健福祉士受験資格に必要な科目をすべて履修し、単位を取得しなければなりません。

「社会福祉学科の科目紹介」に、社会福祉学科の専門課程の各科目の簡単な紹介があります（科目紹介の中でも特に、「専門基礎科目／専門基礎科目A群」、「専門基礎科目B群／専門基礎科目C群」に多くの科目が含まれています）。

精神保健福祉士の学び

精神保健福祉士の学びは、ソーシャルワークの基礎的な学びの上に、精神保健福祉領域の学びを積み重ねていきます。加えてカウンセリングやアサーションの技術、臨床心理学や精神医学、精神保健学といった隣接領域も含めて学びを深めます。

福祉系の専門大学だからこそ、多くの専門領域に精通した教員が在籍していますので、多くの知見を身近に得ることができます。

精神保健福祉士養成の充実した学び

実習経験

3年生で90時間の福祉施設実習、4年生で120時間の医療機関実習に配属されます。福祉施設での心の病がある方のための地域生活継続に必要な生活や就労に関するサービス提供の状況や、精神科医療機関での受診から退院支援までの受療支援など、その方の状況に合わせた支援を実際の臨床で学びます。

国家試験に対する支援

精神保健福祉士の養成課程では国家試験の全ての科目をトータルでサポートする体制をとっています。2023年度の結果は、41人受験して41人が合格。大規模養成校としては、異例の合格率100％を誇っています。

国歌試験対策は4年生を対象に、以下のように実施しいています。
前期に2コマ（90分×2コマ）の連続講座
夏休みに1日4コマ×5日間の連続講座を2回
後期に2コマの連続講座
正月休みに4日間の直前講座
共通科目と専門科目の合計223本の対策動画の配信
個別の弱点克服のための個別支援

精神保健福祉士の勤務先

公益財団法人社会福祉振興?試験センターの「奔驰宝马游戏大厅_电子游戏APP下载-【唯一官网首页】2年度社会福祉士?介護福祉士?精神保健福祉士就労状況調査」によると、精神保健福祉士の勤務先と職種で多いのは、
１．「精神科保健医療機関の精神保健福祉士」
２．一般の医療機関に勤める「医療ソーシャルワーカー」
３．障がい者福祉関係に勤める「支援員」、「障がい者相談支援専門員」
４．高齢者福祉関係に勤める「介護支援専門員」
５．障がい者福祉関係に勤める「障がい者相談支援専門員」
６．市役所?県庁など行政機関等への勤務

となっています。