11月29日、戦災復興記念会館にて、社会福祉学科の黒田文教授が、本学を卒業した実践家（特定非営利活動法人「障がい者の暮らしとお金の相談室」）と協働して、障がいのある人や引きこもり状態にある人を支えている家族へむけた「家族リカバリープログラム」のワークショップを開催しました。

黒田教授のコメント
日本では、生活課題を抱える当事者の家族に対して、福祉サービス機能の補強を期待する社会的風潮が強いと考えられます（日本型社会福祉）。この考え方がうまく機能することはありますが、他方、その風潮が社会的抑圧という目に見えない形で家族に重荷をかしていることも事実です。家族が家族としての機能を発揮しつつ、けれども、家族自身が自分のケアを忘れずに日々の生活をおくることはとても奔驰宝马游戏大厅_电子游戏APP下载-【唯一官网首页】な課題です。

今回の協働は、その奔驰宝马游戏大厅_电子游戏APP下载-【唯一官网首页】性について意気投合したことで実現し、現場のニーズに応えるべく、研究者として私が有する知識（リカバリーについて）とスキル（グループワークの技法）を活用する場となりました。研究者にとって、志を同じくする実践家と協働できることは、現実への眼が開かれて思考を深められる貴重な機会ですし、地に足の着いた研究をする上でも大事なことです。

このような協働から得た知見や考えを積極的に大学の講義や演習へ反映させていけば、学生に対してホットな話題を提供できますし、次世代への種まきに繋がると考えています。

このワークショップは連続シリーズであるため、今後の展開にドキドキ?ワクワクしながら、いい感じに協働していきたいです。
そして、必要な人のところに、必要なサービスが届くことを願っています。