地域ごとの高齢化率、要介護認定者の数、福祉施設や医療施設の数や従事している専門職の数など、直接福祉に関係したデータから、給与額や生活の満足度、就業状態、趣味に使う時間、運動に使う時間、健康状態、貧困率などの生活の状態を知るためのデータなど、日本では厚生労働省や総務省などが調査し、その一部を公開している様々な地域別のデータがあります。これらのデータを使って都道府県を比較し、地域ごとの違いを知ることは、さまざまな「なぜ？」を見つけるきっかけになります。
このゼミでは、そのような公開されているデータを使用して地域を比較し、地域ごとにどのような違いがるのか、そして、その違いの背後にはどのような要因があるのかについて考えていきます。

 

このゼミで身につく4つの力

地域格差の可視化による問題意識の深化

地域格差とは、居住する場所によって所得や福祉水準などに差が生まれている状態を指します。例えば、東北地域と他地域を比較することで、単に「地方は厳しい」という漠然とした認識ではなく、具体的にどの指標でどの程度の差があるのかを定量的に把握できます。これにより、問題の本質や優先順位が明確になります。

データを見る力

国勢調査などの公的統計を使い、都道府県?市区町村の違いを可視化。東北6県の特徴や人口動態を“数字で”説明できるようにします。

実務PCスキル（Excel／PowerPoint／Windows運用）

データの抽出やグラフによる傾向の可視化、構成比の計算、資料づくりまで。就職後にも役立つPC操作を身に付けます。

話す?伝える力（毎回ミニスピーチ＆発表）

就職の面接、就職後の現場で必要な説明力?説得力を、毎回2名のスピーチとグループ発表で鍛えます。テーマ例：「日本の未来」「大谷翔平と日米関係」「わたしの夏休み論」「実質賃金と名目賃金と貧困問題」など。

 オリエンテーション／分析テーマ設定
地域ごとの医療?福祉の差を可視化する目的と方法を共有。

国勢調査を使った実践分析
「高齢化率の高い市町村が多い都道府県はどこか」「東北?関東?近畿…地域ブロック別の比較」「東北内の県差の把握」をチームで検討し、根拠のあるスライドにまとめて発表。

PowerPoint基礎→発表
伝わるスライドの作法を学び、ショートプレゼンで発信力を強化。

Excel基礎の徹底

毎回のミニスピーチ
自分の意見を短時間で論理的にまとめ、聞き手に届く話し方を練習。