2022/06/27 社会福祉学科
【学び】社会福祉士:児童相談所児童福祉司 加藤亮太先生、長島晃司先生による講話/ソーシャルワーク演習
2022年6月13日、石附先生、菅原先生が担当する『ソーシャルワーク演習(社会福祉士課程)』で、合同演習を行いました。宮城県社会福祉士会に所属し、県内の児童相談所で活躍されている加藤亮太先生、長島晃司先生に、ソーシャルワーク活動や職業選択についてお話を伺いました。加藤先生は本学の社会福祉学科を卒業し、社会福祉士?精神保健福祉士の資格を取得しています。
講話では、一人ひとり異なる子どもの最善の利益を優先する児童相談所のチームアプローチ、こたえを探し続ける虐待対応、社会福祉士の専門性など、日々悩まれながら実践するリアルなソーシャルワーカー像を伝えていただきました。また、ソーシャルワーク専門職を目指す学生に向けて「求められるものは、広くいうと、人間力。目の前のケースに誠実に向き合い、日々の実践を積み重ねて自分を磨き続けること。だから、失敗を恐れずに挑戦する。もし失敗したら、きちんと失敗を経験すること、なぜそうなったのかを考えていくこと。そして、仲間に支えられながら、何とか起き上がっていくこと。それが自分を成長させる」とメッセージがありました。
加藤先生、長島先生、本学での福祉教育にご協力いただき、ありがとうございました。
受講した学生の声
- 児童相談所の業務や役割は授業で学んだつもりでいたのですが、現場で働かれている加藤さん、長島さんのお話を伺って、行政や保育士、教師など他の専門職との協力体制や、歴史のお話しまで知ることができて、理解が深まっただけでなく、自分の将来の選択肢も広がりました。そして、子どもの気持ちを考えながらの支援の難しさを知りました。正面からぶつかるのではなく、他のアプローチ案をいくつか考えなければならないと感じました。お忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。
- 貴重なお話をありがとうございました!児童相談所について、テレビなどのメディアで概要は知っていると思っていましたが、実際に現場で活躍しているお二人から、具体的な児童相談所の業務内容をお話していただいたことで、更に理解が深まり、児童福祉のイメージを持つことができました。加藤さんの「成長し続けるために失敗することも大切」というお言葉と、長島さんの「寄り添うだけがケースワークではない」というお言葉が印象に残っていて、これらを頭に入れて今後も社会福祉の勉強をしていきたいと思います!
- 知識として虐待等支援の専門性が求められる事例にのぞむことと,経験として目の前にいる子どもや家族の幸福を追求するための人間力が求められること,この2点が,今回のお話で必要かつ,意識することだと学びました。自分が将来どうなっているのか。どういう人たちと出会い,苦悩していくかは今はわかりませんが,常にできることを問い続けていこうと思います。
- 今まで経験されてきたことを30分ほどに要約して話してくださったので,全体的にもっと聞きたかったというのが本音です。お話を聞きながら「自分ならばどうするか」を考えることができ,臨場感もありました。加藤さんの長年児童福祉に関わって培われた考え方や,長島さんの児童相談所で働いてみて感じたことや葛藤についていのお話は,学ぶべきことが非常に多かったです。