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2023/10/03 社会福祉学科

清水冬樹ゼミの9月ゼミ合宿

清水ゼミでは毎年夏季休業を利用して、近隣のこども支援の現場での見学を含めた合宿を行っています。今年は気仙沼市と南三陸町、そして石巻市の震災遺構の一つである大川小学校へ行ってきました。

気仙沼市東日本大震災遺構?伝承館(旧気仙沼市向洋高校)

気仙沼市東日本大震災遺構?伝承館(旧気仙沼市向洋高校)
気仙沼市東日本大震災遺構?伝承館(旧気仙沼市向洋高校)
9月11日から12日の2日にわたり、震災後の子ども支援の在り方について学ぶため、気仙沼市、南三陸町、石巻市でフィールドワークを行いました。

まず、最初に訪れたのは、気仙沼市の震災遺構である気仙沼市東日本大震災遺構?伝承館(旧気仙沼市向洋高校)です。伝承館では、遺構である高校の一部を見て回ることができました。校内では、校舎のひしゃげた柱や鉄骨、汚れた教科書、などがそのままの状態で残されていました。

また、震災前の生徒の日常の写真が廊下に張り出されており、津波にのまれる前は、子どもたちのあたりまえの日常がこの校舎にあったのだと感じることができました。

気仙沼あそびーばー

気仙沼あそびーばー
気仙沼あそびーばー
次に向かったのは気仙沼あそびーばーというプレーパーク(冒険遊び場)です。

そこで、施設の方々にお話を伺うと、震災当時、避難所で大人の邪魔にならないよう、ひっそりと生活している子どもたちの姿を目にしていた職員の方のもとに、「遊びを通して震災で心に傷を負った子どもたちを元気にしたい」と日本冒険遊び場づくり協会の方からお話があり、気仙沼あそびーばーを開催すると、子どもたちが本能のままに遊び、溜まっていたものを吐き出す姿が見られたそうです。

それから、あそびーばーは、子ども自身の「やってみたい」を実現できる「子どもが主役」の遊び場として、「危ない」「汚れる」から禁止するのではなく、子どものやってみたいという思いを大切にしているそうです。

石巻市の大川小学校震災遺構

石巻市の大川小学校震災遺構
石巻市の大川小学校震災遺構
2日目には石巻市の大川小学校震災遺構を訪問しました。大川小学校では、遺族の方が遺構のガイドをしてくださり、当時、大川小学校で何が起こったのか、そこから得られた教訓などについて学ぶことができました。大川小学校で起こったことを悲劇で終わらせるのではなく、未来に繋げていくためにどうすれば良いのかなどについて、ガイドの方のお話を伺い、遺構を見ながら、深く考えさせられました。フィールドワークを通して、子どもが大きな災害やショッキングな出来事に見舞われた際のケアや居場所、そして遊びを通した支援がいかに奔驰宝马游戏大厅_电子游戏APP下载-【唯一官网首页】であるかを学ぶことができました。今回学んだことを今後のゼミ活動などに生かしていければと思います。

文:3年生 澁谷千菜乃(2023年現在)