2018/10/22 福祉心理学科
【学び】臨床心理師として活躍する先輩から心理実践を学ぶ/心理実践活動論
福祉心理学科では理論知と実践知を融合した『心理実践力』のある学生の育成をめざして、初年次から様々な科目を編成しています。
1年生を対象とした『心理実践活動論』の授業では、「福祉」、「医療?保健」、「司法?法務?警察」、「産業?労働」の各領域から、第一線で活躍しておられる卒業生や外部講師をお招きし、大学時代の学びや職場での心理実践活動の詳細についてお話いただいています。また、外部講師による講義の翌週には、専任教員のもとで講義内容を踏まえたグループディスカッションや振り返りを行い、心理実践活動に関する理解を深めています。
2018年10月1日(月)は、福島県の会津児童園にて心理士として活躍されている田中多恵先生(平成20年 福祉心理学科卒 / 臨床心理士)に講義をご担当いただきました。先生には、児童養護施設での仕事内容や、虐待の問題などについて、幅広くお話いただきました。また、学生から寄せられた事前質問に丁寧にお答えいただくとともに、先輩としてのエールもいただきました。受講生にとっては心理実践活動の理解だけではなく、心理学を学ぶモチベーションを高めるよい機会になったようです。講話内容を踏まえて、10月15日には、グループディスカッションと発表を行い、心理学的援助における基本的な考え方について学びました。
2018年10月1日(月)は、福島県の会津児童園にて心理士として活躍されている田中多恵先生(平成20年 福祉心理学科卒 / 臨床心理士)に講義をご担当いただきました。先生には、児童養護施設での仕事内容や、虐待の問題などについて、幅広くお話いただきました。また、学生から寄せられた事前質問に丁寧にお答えいただくとともに、先輩としてのエールもいただきました。受講生にとっては心理実践活動の理解だけではなく、心理学を学ぶモチベーションを高めるよい機会になったようです。講話内容を踏まえて、10月15日には、グループディスカッションと発表を行い、心理学的援助における基本的な考え方について学びました。
学生の感想:田中先生の講話について
学生の感想:振り返りについて
- 児童養護施設では子供のお世話をする人が中心だと思っていたので、心理の専門の人がいることを初めて知りました。また、心理学科に通ったことでどのように役立てることができるのか分かりました。心理士として子供が少しでも素直に話せるように、相談やカウンセリング、検査、心理教育以外では、あえて日常のことにはかかわらないようにすることに驚きました。そして、プレイセラピーを行うことで子供が自分の心に素直に表現したり、話せたりできるようになると聞き、そのような雰囲気にすることの大切さを学びました。
- 講話を聞いて、大学生活4年間を通して学んだことの中の1つ「人との出会いによって自分の世界は広がっていく」という言葉が印象に残っています。大学は様々な人と出会い接し学ぶ場です。大学生活の中で自分の持っている視野を大きく広げていきたいと思いました。また、児童養護施設での仕事内容を聞き、心理士が働く他の現場との違いで「終結が見えにくい」との特徴を聞きとても納得しました。子供達を援助する上で、悩み相談して終わりというわけではなく、その子供達の生活?将来を支えていくことが難しさでもありやりがいでもあるのだなと感じました。
- 将来、公認心理師を目指している私としては、講話はとても勉強になりました。子どもたちの健康の安全を願い、自分の意思で行動できるよう支援していく事は、決して容易ではないと思います。しかし、職員の方々と連携し、様々な家庭の事情で養護施設に預けられた子どもたちを支援していく仕事は素敵だと思いました。教えていただいた「多くの人と関わり、様々な事を経験し、自分で考え抜く力」を大切に、4年間過ごしていこうと思いました。
- 児童養護施設での勤務内容をお聞きして、プレイセラピーや心理検査について、心理士が社会福祉士などの相談支援者と何が違うのかを理解することができました。もっと心理学について深く知りたいと思いました。また、社会に出て働くためには、大学や大学院のカリキュラムに従うだけではなく、研究会に行ったり、本を読んだり、ネットワークを広げたりして、自分から積極的に学んで、沢山の知識を身につけていくということが大切だということが分かりました。どんな経験も心をイメージする材料になるため、今は色んな経験を沢山することが大切だというお話が印象に残りました。
学生の感想:振り返りについて
- グループで出された意見には似た内容もありましたが、その考えに至たるまでのプロセスには個々の違いがあり、興味深く感じました。また、他グループの意見を聞くことで、新しく気づいたことが沢山ありました。先生の「信頼関係も命あってのもの」という言葉がとても印象に残りました。どこまでクライアントの情報を話すべきかは、自分でも疑問に思っていた部分であったので、お話を聞いて、大まかですが線引きができたような気がしました。
- 自分で考えたとき、グループで話し合ったとき、他のグループの発表を聞いたときとでは考えつかなかったこともあり、なるほどと思いました。専門家は、クライアントに対し、現状の回復に導くのではなく、あくまでもクライアントがこれからどのようにしていけばよいかのヒントを一緒に探す立場であるということ、解決はクライアント自身が行うものであることが分かりました。
- グループディスカッションは、自分とは全く違った角度からの意見を知ることができる良い機会だと思いました。自分だけでは思いもつかない(テーマの)捉え方を知ることができて新鮮でした。他の人に意見を述べることで自分でも理解し直し、新たな考えを得ることもできました。これからもグループ活動を通して色々な観点から問題や物事に取り組めるようにしていきたいと思います。
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