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2021/02/15 福祉心理学科

三谷教授がエッセイコンテスト特別賞を受賞

福祉心理学科?三谷聖也教授がこのほど、一般社団法人食とコミュニケーション研究所による「第1回食とコミュニケーションエッセイコンテスト」で特別賞を受賞しました。

<三谷教授のコメント>
これまで家族心理学者として実験?調査?フィールドワーク等に取り組んできました。近年は公私ともに多忙となり、若い頃のように研究に注ぐ時間の確保も難しくなってきました。そこに追い打ちをかけたのがコロナ禍。研究活動の大幅な制限を余儀なくされました。従来型の研究が滞ってしまい、研究者としての存在意義は何であるかと思い悩み、ステイホームのままにいかに世の益となれるかと思いを巡らせていたところに、「食とコミュニケーション研究所」のエッセイコンテストの募集が目にとまりました。

私にとって初のエッセイ。エッセイとは何か、そこからのスタートでした。エッセイは情緒的表現や情景描写などを取り入れ、読者をいかに文章に引き込むかが勝負。客観的で誤解のない記述が求められる学術論文とは180度異なる、私にとっての挑戦でもありました。結果はどうであれ、新しい「文体」の学びになればと始めたものでした。入賞したら欲しがっていたマフラーを買ってあげるねと家族に冗談を言っておりましたら、本当に受賞するなんて、自分でも驚きです。

「食」と「コミュニケーション」は日常のありふれた営みである一方、これらの喪失は人間の尊厳にも深く関わる問題です。福祉心理学科の「福祉のこころ」の本質に関わる主題でもあります。このたびのエッセイコンテストを通して「食とコミュニケーション」というテーマと出会えたことで、研究者として新たな一歩を踏み出すことができました。これを機に新たなスタイルや分野への挑戦をしていければと思っております。

今回、特別賞をいただきましたのは周産期の家族を描いた涙あり笑いありのエッセイです。いずれ同研究所から出版される見込みです。上梓されましたらぜひご一読いただけましたら幸いです。
三谷聖也

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