2023/05/23 福祉心理学科 同窓会
又地浩一郎さん(福祉心理学科1982年度卒)が瑞宝単光章を受章
2023年度「春の叙勲」受章者への勲章が2023年4月29日付で発表され、又地浩一郎さん(福祉心理学科1982年度卒)が瑞宝単光章を受章しました。
瑞宝章は、公務等に長年にわたり従事し、成績を挙げた方に贈られる章です。
今年の「春の叙勲」には、旭日章861人、瑞宝章3148人で全体4,009人が叙勲されました。
又地さんは、1986年4月から2020年6月まで、新潟少年学院(法務省矯正局所管少年矯正教育施設)、新潟刑務所(法務省矯正局所管刑事施設)で勤務されたことに対し受章されました。
又地浩一郎さんのコメント
矯正施設という塀の中で行われる矯正教育に長く携わってきました。
感じることは、「塀や格子は、懲罰という社会感情から彼らを守る手段だ。」ということでした。堅固に守ってこそ、彼らは逃げることなく私たち法務教官と向き合います。格子があったからこそ、彼らには「育ち直し、生き直し」の意志が生まれたように思います。
彼らを見守り、彼らに寄り添い、聴き、問うことは、実に塀と格子の助けがなければできないことでした。
そのようなわけで、塀と鉄格子も“福祉”であります。法務教官の仕事は、塀と鉄格子の中、好んで寄り添う人のいない少年院の生徒に対するものであるからこそ、“福祉の究極”であると念じて務めてきました。
このたび浴した栄誉は、そういう信念に与えられたものとして、誇りに思うのです。
感じることは、「塀や格子は、懲罰という社会感情から彼らを守る手段だ。」ということでした。堅固に守ってこそ、彼らは逃げることなく私たち法務教官と向き合います。格子があったからこそ、彼らには「育ち直し、生き直し」の意志が生まれたように思います。
彼らを見守り、彼らに寄り添い、聴き、問うことは、実に塀と格子の助けがなければできないことでした。
そのようなわけで、塀と鉄格子も“福祉”であります。法務教官の仕事は、塀と鉄格子の中、好んで寄り添う人のいない少年院の生徒に対するものであるからこそ、“福祉の究極”であると念じて務めてきました。
このたび浴した栄誉は、そういう信念に与えられたものとして、誇りに思うのです。
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