渡会ゼミでは、毎年、仙台市内および近隣地域の学校や児童館において、音楽を通したコンサート活動を継続的に実施しています。今回は、仙台市立鶴谷特別支援学校にて、小学部1?2年生の児童のみなさんとの交流活動を行いました。

11月28日、ゼミ生15名と担当教員が同校の体育館を訪問し、はじめに数曲の演奏を披露しました。その後、「幸せなら手をたたこう」の軽やかで温かい生演奏に合わせ、児童とともに楽器を鳴らす活動を行いました。学生が児童の周囲に寄り添うように集まると、自然と明るい笑顔が広がり、会場は和やかで活気に満ちた雰囲気となりました。演奏のテンポが速まっても、的確にリズムに合わせて楽器を鳴らす児童の姿は大変印象的で、音楽への豊かな反応が感じられました。

交流の締めくくりには、子どもたちに大人気の「ジャンボリミッキー」を、生演奏に合わせてのびのびと踊りました。普段は音源で練習しているとのことでしたが、この日は生演奏による特別感のある時間となり、体育館全体を大きく使いながら、児童?学生?先生方が一体となって楽しむ姿が見られました。アンコールが起こるほどの盛り上がりで、全員が爽やかな汗を流しながら、心躍るひとときを共有しました。

最後に、児童の皆さんと記念写真を撮影し、温かく充実した交流会を締めくくりました。音楽を媒介として、初めて出会った人同士が笑顔でつながり、互いに心を通わせる貴重な機会となりました。

＜学生の感想＞
?今回の交流を通して、音楽を通じて心を通わせられることを、身をもって感じました。特別支援学校の先生から「いつもは耳を塞いでしまう子も今日は耳を塞いでいなかった」「みんなとても楽しそうにしていた」というお話を伺い、心から嬉しくなりました。小学生を相手に演奏するのは初めてだったため不安もありましたが、楽しんでいただけて良かったです。（2年　古賀かりな）
?今回演奏をするまでは不安がありました。ですが本番を迎えてみると、子どもたちは演奏を楽しんでくれて、私も楽しく演奏することができました。人同士を繋げる音楽の持つ力や素晴らしさに改めて気づくことができ、交流ができて良かったと思います。この経験をこれからの活動にも活かしていきたいです。（２年　若生壱輝）
?子どもたちが音色に素直に反応し、表情を明るく変えていく様子はとても感動しました。音楽は、言葉以上に楽しさや心地良さを届けられるということを改めて実感しました。今回の経験を通して、演奏する側としても、音楽が持つ力や人との関わり方について深く考えるきっかけとなりました。(３年　菊地莉緒)
?今回の交流を通して、音楽の楽しさを改めて実感するとともに、音楽は人を笑顔にすることを学びました。子どもたちと一緒に楽器を演奏しながら「面白い音だね」「楽しいね」と声をかけ、ハイタッチなどコミュニケーションをとりながら楽しむことができました。音楽を通してみんなが笑顔になれたことが嬉しかったです。（3年　鈴木桃花）