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2018/09/28 教育学科

【教育コラム】よりよく生きる土台となる理科教育を

第5回「教育コラム」加藤幸男准教授(理科教育)

なぜ理科を学ぶのか

子ども達の理科離れが問題になって久しい。小学校の時は理科が好きだったが、中学校、高校に進むにつれて理科が好きでは無くなったという学生の声も聞きます。中学校の理科の教科書を見ると、覚えなければならない語句がいっぱいです。物理の分野ともなると難しい計算も出てきます。これを覚えて何の役に立つのか、何のために勉強するのか、学ぶ目的を見失ったまま受験のために勉強しているという子ども達の現実があります。

理科をなぜ学ぶのか。それは私たちを取り巻く自然環境の中で、自分たちの生活をより安全で便利な豊かなものにするためです。身の回りの自然界の繋がりが見え、法則をうまく使っていることが分かり、理科の知識が生活に役立っていることを実感するためです。理科離れを防ぐために、受験体制の中でもなぜ理科を学ぶのか、理科を学ぶ意義を教師がしっかり子どもたちに伝える必要があるのではないでしょうか。

理科を学ぶことで、見えなかった世界が見えてくる

科学の知識がなくても生活に困らないし、仕組みは知らなくても使えればよいと思っている人も多いようです。しかし、私たちの周りには科学があふれています。科学を学び、自然の法則(ルール)使って身の回りを見ることで、見えなかった世界が見えてきます。

台所などは科学実験場のようなものです。水に溶かしたり加熱したりあく抜きをしたり、科学の手法を駆使しています。中学校では、重曹(炭酸水素ナトリウム)を加熱し二酸化炭素を発生させる実験をします。家庭で蒸しパン作る時に、パンを膨らませる役目をこの重曹がしていることが分かれば、学校で学んだことと生活が結びついて、料理も楽しくなるでしょう。

また重曹は水に溶けると弱アルカリ性を示し、タンパク質を溶かすはたらきをします。台所でタンパク汚れを落とすのに重曹が使われるのはこのためです。「アルカリがタンパク質を溶かすのであれば、洗濯洗剤もアルカリ性だから服に着いたタンパク汚れを溶かすのかなぁ??」、「アルカリの温泉は肌をすべすべにするって言うけど、皮膚を溶かしているのでは?」、「お風呂洗いの洗剤は強アルカリって書いてある。ちょっとあぶないぞ。取り扱いに注意だ!」と、アルカリの働きの学びを生活に結び付けることで、いろいろなところでアルカリの働きが使われていることがつながって見えてきて、それを安全に使うこともできるようになります。

より安全に生きる、行動判断ための土台

大きな地震が今度は北海道で発生しました。最大震度7の内陸の地震です。日本は4つのプレートがひしめき合い、世界でも地震の発生が最も多い国です。日本中どこでも大きな地震が発生してもおかしくありません。この日本に暮らす私たちには、地震やそれに伴う津波などから命を守り、被害を最小限にとどめるためにも、地震、地質に対しての知識が不可欠です。

自分の住んでいる場所の近くに断層はないのか、またその土地の地盤は固いのか軟らかいのか、家を建てる際にはそれを調べたうえで建てたいものです。北海道胆振東部地震では札幌市内で液状化の現象も起こりました。その土地は以前、川だったところを埋め立てたところでした。川や海、田んぼなどを埋め立てたところは軟弱な地盤であり、液状化の恐れがあるのです。地学での学びは、安全に賢く生きるための土台になることを、子ども達にはしっかり伝えたいものです。

理科を学ぶ意味を学生にも伝えたい

本学に入学した学生は、どのような理科教育を受けてきたのでしょうか。中高で理科を学んだとしても、やはり受験のための暗記の理科という印象が多いように見受けられます。また多くの学生はいわゆる文系であり、受験でも理科を選択せずに大学に入ってきました。

教育学科の学生は、大学を卒業すれば教壇に立って子どもたちに理科を教えることになります。大学での理科教育の学びは、教材の見方や指導の方法の習得はもちろん、理科を学ぶ意義をしっかり学んでもらいたいと思っています。

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