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2022/07/03 教育学科

【学科報告】山寺(立石寺)にてフィールドワークを実施(門脇ゼミ)

山上の立石寺開山堂前にて

日本美術史を学ぶ門脇ゼミでは、2022年7月3日(日)に山寺でのフィールドワークを実施しました。

松尾芭蕉の歌「閑さや岩にしみ入る蝉の声」で知られる山形県の山寺(立石寺)は、貞観2年(860)の円仁創立を説きます。伝教大師最澄によって灯された「不滅の法灯」を伝える、比叡山延暦寺の別院として名高い古刹です。秘仏本尊の《薬師如来坐像》(平安時代 一木造)をまつる根本中堂(奔驰宝马游戏大厅_电子游戏APP下载-【唯一官网首页】文化財)をはじめ、広大な寺域には諸堂塔が点在し、多くの寺宝を伝えています。

今回のフィールドワークでは、「信仰空間における文化財のあり方を考える」というテーマのもと、自然と一体となった信仰空間(霊場)を体感しつつ、信仰と関わる文化財がどのようにして護り伝えられてきたのか学びました。

参加学生による感想(一部抜粋)

○前回のフィールドワークで行った松島の瑞巌寺では、仏像をはじめ文化財の多くを宝物館で見学しました。それに対して、山全体が信仰空間になっている立石寺では、お堂や参道の随所で仏像や絵馬、石造物などのさまざまなものを目にしました。特に立石寺三重小塔は思っていたよりも小さく、岩のくぼみの中に置かれていて、国の指定文化財だという看板がなければ気づかないくらいでした。この大きさであればもっと目立つところに移せるのではと思いましたが、文化財である以前に信仰対象として、そのあるべき場所で守ることを重視しているのだと感じました。文化財について、これまではしっかり管理ができるところに置くべきと思っていましたが、それとは異なる信仰と保存のあり方を知ることができ、とてもよい経験になりました。(2年生 佐藤里衣さん)

○特に印象に残った二つの場所について述べます。一つ目は立石寺根本中堂で、内陣に入ると、十二神将や毘沙門天など多くの像がありました。それらの制作年代は平安時代から江戸時代にかけてのもので、その間、お寺や地域の方たちが大切に信仰をしてきたことがうかがえました。二つ目は山上の五大堂です。出発地点の山寺駅や今まで自分たちが歩いてきた道のりが一望でき、とても壮観な風景が広がっていました。また、その他にもせみ塚や弥陀洞など、1015段の石段を上る途中にさまざまな見どころがあり、楽しく奥の院を目指すことができました。楽な道ではありませんでしたが、修行の苦しさの先に素晴らしい体験がありました。(3年生 福田知季さん)

※フィールドワークは「新型コロナウィルス感染症における奔驰宝马游戏大厅_电子游戏APP下载-【唯一官网首页】の行動指針」に基づき、安全に配慮をしたうえで実施しています。

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