2021年度に新設された教育学科中等教育専攻英語科コースは、この4月から3年目がスタートしました。2期生の学生も2年生となり、いよいよ本格的に専門的な学修が始まります。4月11日には新2年生の10名を対象にガイダンスが行なわれました。一人ひとりの学生からの近況報告の後、3年次の教育実習に向けた準備と心構えや、2年次に行く語学?文化海外研修についての説明が担当教員からあり、学生たちは熱心に質問をしていした。また、授業ではより専門的な基幹科目が増え、必修9科目、選択必修4科目、選択2科目が開講されています。教員の助言を受けたり、お互いに相談したりしながら、学生たちは時間割づくりと履修登録を行いました。

2年次に始まる「リエゾンゼミⅡ（専門基礎演習）」では、それぞれの興味?関心に沿った研究を行い、英語教員となるための能力?資質の向上を目指しています。「教育英語学」では、日本語を母語とする英語学習者にとって難しいと思われる英語の発音や文法に関する問題を取り上げ、それらを言語学の観点から分析し、実践練習を通して効果的な指導方法を考察しています。「英語文学講読Ⅰ」では、英詩、特に伝承童謡マザー?グースの押韻詩を学びながら、英詩の基本的知識の修得と多様な英語表現の理解をめざしています。「異文化理解Ⅱ」では、身近なトピックについて、世界の人びとの反応や考え?価値観に触れることで、自分自身や背後にある文化を客観的に見つめ直し、他者の文化を認めつつ、いかに自分や自国の文化を英語で説明できるかを学修しています。「英語科教育法（指導法）」では、英語の４技能（聞く、話し、読む、書く）についての理論と指導方法やティーム?ティーチング、ICTの教室での利用について学んでいます。後期の「英語科教育法（実践A）」、「教育実習（中?高）の事前事後指導」では、学習指導案を作ったり、模擬授業を行ったりと実践的な授業となります。

さらに、2年次では上記科目に加え、特別支援教育に関する必修4科目が開講されています。学生たちは「英語教育×特別支援教育」を学ぶことで、「個別最適な学び」や「協働的な学び」を支援できる教員を目指しています。