2023/06/28 教育学科
【教育学科】教員インタビュー 上村裕樹准教授(保育士?幼稚園課程担当)
今回は4月に着任した上村裕樹准教授へのインタビューです。保育の魅力や保育者に必要な資質、保育者を志望する高校生の皆さんへのメッセージを話してもらいました。保育の仕事に少しでも興味のある方はぜひご覧ください。
-------------上村先生はなぜ保育者養成校の教員を志したのですか?
修士課程を終えてご縁があり、すぐに短期大学で教員として働くこととなりました。その時の所属が保育系であり、保育者養成校の教員になったきっかけです。もともとは、福祉の理論や高齢者の余暇などを研究の領域としていたので、子どもは、自分の専門とは少し異なるものでしたが、多様な専門領域をもつ研究者が集まり、保育者を養成する保育者養成の仕組みに面白さを感じました。そこから20年以上保育者養成に携わっています。最初は専門職養成の仕組みも正しく理解できていなかったので、とにかく、保育と幼児教育の制度やカリキュラム、高等教育の仕組みなど、本当に基礎から勉強しました。その後は、多くの研究者とのご縁を頂いて、本当にたくさんのことを教えてもらいながら、自分なりに養成教育に真剣に取り組んでいる状況です。
-------------保育の魅力は、何だと思いますか?
子どもの今に寄り添えることではないかと思います。今この瞬間でしかない、この子どもの育ちについて、こんなに間近でダイレクトにその反応を捉えながらかかわることのできる仕事は、こうした教育や対人援助のお仕事以外にはないのではないでしょうか。0歳の自分一人では生きていくことさえ難しいところから、自分で立ち上がり歩き、生活の基礎としての生きる力を蓄えていく子どもの姿に間近に触れ、その子どもの未来に寄り添えることができるなんて、とても魅力的な仕事だと思います。
-------------保育者に必要な資質とはどのようなものと考えていますか?
保育者に必要な資質とは、やはり専門職ですので、学び続けられ、その獲得した学びをいかすことができることだと思います。子どもが好きであることや誰かのために何かをしてあげたいと考えることは、こうした職業のモチベーションとして大切ですが、それはあくまでも職業選択の際の初期的なモチベーションであると思います。多分、保育者を志すみなさんは、そうした気持ちの下に子どもとかかわろう、保護者とかかわろう、家庭を支援しようと考えて、保育者をめざしたはずです。専門職としての保育者として必要なことは?と問われると、専門職たりうる力だと思うので、自身の必要なことや社会から必要と要請されていること、対象への援助において必要なことを理解し、それらを自ら必要であると考え学び、学んだことを実践へといかすことができることではないかと考えます。
---------最後に、保育者を志す高校生の皆さんへメッセージをお願いします。
子どもの未来にかかわることができる保育者という職業はとても素敵な仕事であり、社会においてなくてはならない職業の一つです。一人一人の背景の異なる子どもの無限に広がる可能性を信じ、子どもの自ら育とうとする姿に寄り添うことは、その子どもの人生に携わることであり、保護者と共に子どもを支えていく専門職性は、本当に未来に向けた魅力にあふれた職業です。子どもとかかわりたい、子どもの手助けがしたい、保護者の支えになりたい、子育てがしやすい社会にしたい、色々な目標をもって、保育者養成教育の門を叩いてくれて、一緒に学ぶことができたら嬉しいです。
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