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2018/04/19 保育士?幼稚園課程

2年生 保育実習指導Ⅰ

4月19日の5限目は、2年生の保育実習指導Ⅰの授業が行われました。前回の授業に引き続き、前半は実習全体のオリエンテーションが講義形式で行われ、後半に小坂徹先生の発達ミニレクチャーと、保育士?幼稚園教諭の仕事の役割についてのDVD視聴、といった流れで授業が展開されました。

まず、実習全体のオリエンテーションでは、『保育実習の意義と基本認識』と題して、和田明人先生からご講義いただきました。今回は、実習に向けての心がまえや、姿勢、態度、自分自身の実習に対する方向性の見出し方について学んでいきました。

奔驰宝马游戏大厅_电子游戏APP下载-【唯一官网首页】の保育士?幼稚園課程では、施設実習は10日間、保育所実習は20日間行われます。この限られた短い実習期間中に含まれている学びは密度の濃い、大きなものにしていかなければなりません。実習では、保育に関する知識や技能を実践で確かめるだけでなく、先生方がどれだけ真剣に子ども達と向き合い保育の仕事を行っているのか、現場での責任感や使命感、プロの保育を肌で感じることができます。実習期間は、全てにおいて感動の連続であり、自分自身を大きく成長させることができます。

また、実習は、社会的視野を広げさせ、一社会人としてあるいは一人間として生きていく上でも大きな意義を持ちます。学生とはいえ、子どもや保護者から見たら先生と同じ存在となります。実習生だからこそ、真剣な姿勢で保育に臨まなければなりません。そして、実習での経験は、保育者を志向する自分の適性について客観的に考察し、自己の課題を明らかにすることによって、自分自身の進むべき道を選択したり、以後の勉学?進路等の方向を見定めたりする自己覚知にも成り得ます。
初めての実習において、自信を無くしたり、迷ったり、不安に思うこともあるでしょう。「自信を失ったときというのは、そこから這い上がっていくスタートです。自分自身の近未来に向けて、自分がどう成長していくか、それを実習が教えてくれます。」と和田先生はお話してくださいました。
そして、我々がお世話になる実習先は、日々の業務でお忙しい中にもかかわらず、実習生を受け入れ、指導をしてくださいます。実習は、より良き後継者(保育者)を育てたい、という実習施設の尊い善意から成立するということを強く自覚し、私たちは、深い感謝の気持ちをもって、万全な準備をし、意欲的に実習に臨まなければいけないのです。

そのうえで、
?実習で学びたい課題や、実践してみたい内容、目標等を事前に明確にしておくこと
?全ての指導に感謝し、全ての仕事や出来事等から前向きに学ぼうとする気持ち
?実習施設が自分に何をしてくれるかを期待するのではなく、実習生として何ができるかを考える

といった姿勢が大切になります。

実習において本学?本課程は茶髪を禁止しています。髪型や服装等についても自分の価値観を主張し求めるのではなく、実習施設が何を大切にしているか、そのために実習生に何を制限し、何を求めているのか、その意味をよく理解することが必要です。保育所という職場において、子どもや、子育てに不安を抱える保護者にとって、どんな保育士なら声を掛けやすいでしょうか。安心感を与えられる存在になるためには見た目や雰囲気がとても大切になってきます。

また、子どもや利用者さんの生活している場所に踏み込んで実習をするということは、継続している施設での子ども、利用者、職員の生活に、なんらかの影響を与えることになります。生活を共にしていく中で、掃除、洗濯、自炊、など、日々の生活力、文化力が試されていきます。

そして10~20日間の間、学びの深い実習を行っていくためには、まず何より体調管理が一番大切です。自分が想像している以上に精神や身体への負担も大きくかかる中ではありますが、実習期間を健康に有意義に過ごすことは実習生の基本的姿勢とも言えます。

子どもや利用者さんの前で、生活の支援がしっかりと行えるように、家事諸般についての技術を身に着け、また、体調管理をしっかり行い、2年生のうちから自分の生活を正していくことも、大切な実習に向けての準備や心構えとなります。

続いて、10分間の小坂徹先生の発達ミニレクチャーでは、子どもの発達の主な特徴と保育者のかかわりの視点を中心に子どもの発達の理解を深めます。今回は8つの発達過程区分を応える問題が出題されました。発達過程区分は8つに分けられていますが、全ての子どもが同じ発達で、年齢に合った一般的な指導をすれば良いということではありません。子ども一人ひとりの発達段階に留意して保育を行っていくことが大切です。

そして最後には、『「保育士?幼稚園教諭になるために」第2巻 保育士の仕事と役割』のDVDを視聴し、専門技術を生かして行われる、保育の実践の場面について映像を通して学んでいきました。視聴中の約30分間、集中して一生懸命メモを取りながら学ぶ学生の様子をうかがうことができました。


今回の授業を通して、一人ひとり実習や就職に向けて、保育の学びへの意識がますます高まったのではないでしょうか。

記事担当:菊池海里