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2018/05/10 保育士?幼稚園課程

3年生 保育実習指導Ⅱ

5月10日の6限に 保育実習指導Ⅱが行われました。この日は君島先生による施設実習オリエンテーションⅢで、内容はビデオ視聴でした。

今回、視聴したビデオは「施設実習の予備知識(全2巻)第1巻 施設実習の基本」と「施設実習の予備知識(全2巻)第2巻 施設実習の実際」でした。

はじめに第1巻についてです。第1巻の流れは以下のようになっていました。
  1. 施設実習とは
  2. 施設実習の意義
  3. 施設実習の目的
  4. 施設実習の段階的内容
  5. 実習の心構え
これらの項目について、実際の実習の様子や施設職員の様子、施設を利用されている方々の様子などを交えながら説明されていました。
以下に各項目についてポイントをまとめました。
1.施設実習とは
施設実習とは、実習生が、保育者としての資質、能力、技能を習得することや施設養護−利用者の生活、発達を保障することに加え、保護、養育、指導、学習、訓練など領域を理解するために行われます。
2.施設実習の意義
施設実習の意義は、利用者への援助(養護、ケア)を通して、大学で学んだ専門知識、理論を現場で応用すること
となっています。

3.施設実習の目的
①利用者への理解を深める
利用者の理解を深めるということは、利用者や家族のニーズ(身体的、精神的、社会的)を知ることです。また、職員からの説明や資料の閲覧を通して利用者理解に努めていきます。
②児童(社会)福祉施設を理解する
施設について理解する内容として、施設の役割、使命、目的、機能、職種の専門性、他の社会資源との連携が挙げられます。
③保育士の職務と役割を理解する
施設の専門職集団の中で、保育士がどういった職務を行っているかについて理解することも大切です。実習生は、実習中、保育士の補助をしながら保育士の職務と役割について理解を深めます。
④養護(ケア)技術を習得する
養護(ケア)技術は、職員の行う利用者への援助、指導を見学、観察したり、職員から指導を受けたりしながら習得します。
⑤保育者としての自己判断と自己洞察
実習を通して、自分自身の新たな学習課題を設定することができたり、卒業後の進路選択などについて、改めて自己洞察することができます。

4.施設実習の段階的内容
施設実習は見学、観察、参加、部分実習、指導実習に区分されます。これらは機能的に組み合わされ、展開されます。

① 初期(見学実習?観察実習)
職員からの講話を通して施設の概要を理解します。また、1日の援助の流れを把握した上で、利用者への介助やコミュニケーションの取り方を習得します。この時は利用者の安全を第一に考えて援助することが必要です。そして、できることがあれば、自ら積極的に行動したり、分からないことがあれば、施設の方にすぐに伺う姿勢が大切になります。

② 中期(参加実習)
利用者の介助が必要な食事、排泄、衣服の着脱、入浴などの場面では、職員の様子をよく観察し説明を受けながら、介助の仕方の実際を体得します。また、その際、一人ひとりに応じた関わり方も体得していきます。

③ 後期(部分実習?指導実習?まとめ)
児童?利用者、施設の機能、保育士の役割などの理解を深め、保育士になるための知識、技能を学習します。実習先によっては部分実習(指導案作成)を求められレクリエーション活動などを実践することもあります。

5. 実習の心構え
実習を行う大前提として、実習の目的をよく理解しておくことや、学ぶ姿勢をもつことが大切です。施設では、お忙しい中私たちの実習を受け入れてくださっています。そのことを忘れずに、主体性を持って実習に臨みましょう。また、挨拶をすることや、施設を利用される方の名前を覚えることは当たり前のことです。施設の利用者にとっては、実習生も施設の職員です。施設職員と同様、サービス業の基本である挨拶をしっかりと心がけましょう。また、周囲への配慮を怠らず、職員からの指示をよく理解して行動しながら、利用者との関わりを深めることも大切です。

続いて日誌についてです。日誌には具体的な記述が必要です。その日の感想を書くだけではなく、どの場面からどのようなことを考えたのか、具体的に考察を記録します。その考察をもとに、翌日の学習ポイント(新たな課題)を絞って、実習に臨むことが求められます。

続いて、第2巻についてです。第2巻では、実習3日目、6日目、10日目の実習生の実際の様子を視聴しました。

1.実習3日目
利用者の身体運動や歩行訓練の援助、安全を確認するための具体的な指導(発作時の対応など)、話し合い(振り返り、質疑応答)が行われていました。映像に登場する実習生はまだ緊張感があるようで、受身のように感じられました。その都度、施設職員から指導を受け、メモするなどしていました。

2.実習6日目
早番は遅番などの勤務を体験したり、洗面、歯磨きの援助、利用者と一緒に朝食をとるなどをしていました。そして作業グループに参加し、入浴、夕食の介助を行っていました。実習生は、ひとつひとつの行動に自信を持つようになり、自分のできることを積極的に行動している様子が見られました。また、笑顔で利用者と関わる姿が印象的でした。

3.実習10日目
反省会(障害の理解、利用者理解を中心とした感想を述べる)、お別れ会が行われていました。10日間で感じたことや学んだことを、実習生が自分の言葉で施設の方に伝えている様子が見られました。その際、「まだまだ話し足りない」と発言しており、利用者理解が深まっているように感じました。
今回は、主に障害のある方が利用される施設での実習の様子を観て学ぶことができましたが、どの種別の施設であっても共通している、実習の意義や目的実習の心構えなども確認することができました。間もなく私たち3年生は、施設実習が始まります。3年生は今回の講義で学んだことを念頭に置き、実習に臨みましょう。

記事担当:成ケ澤咲希、西塚麻衣