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2018/05/17 保育士?幼稚園課程

2年生 保育実習指導Ⅰ

5月17日の5限目は、2年生の保育実習指導Ⅰの授業が行われました。
本日の実習指導は、青木一則先生から保育実技研究オリエンテーション(造形、制作、絵画)について講義形式で行われました。

まず、保育所保育指針の中に健康?人間関係?表現?言葉?環境と呼ばれる5領域があります。表現の中から造形?制作?絵画、音楽や身体表現など保育内容があり、このような保育内容から保育者は子どもたちに向けて、遊びを提供することになります。その活動は、児童文化財を用いながら、造形遊び、作品作り、鑑賞などを行っていきます。

平成26年度に保育所実習へ行った本学生に行ったアンケート結果から、主活動には制作?造形活動を行っていることが多いということがわかりました。内容としては、新聞紙?紙コップ?小麦粉粘土など身近な素材を使ったり、竹トンボ?トンボ?きのこなど季節(初秋)に応じた制作物を作ったり、マラカス作りなどがあり、さらには他の領域との関連を探ったりなど、様々な活動が展開されていました。

また、同調査において全日実習配属クラスの振り分けをみてみると、3?5歳児の以上児クラスが多い中、1歳児?2歳児クラスに配属されるケースも少なくはないということでした。このことから現場では、未満児対象の活動が期待されているということになります。

ここからは、後期に行われる保育実技発表についての説明になります。
保育実技発表では、ゼミ内でグループを作って、学生が主体となって発表します。内容としては、①絵本、②紙芝居?素話、③体操?手遊び?歌遊び、④ペープサート、⑤シアター系の5種類になります。

ここで青木先生から「思い出に残っている絵本はありますか」と問いかけがありました。
学生からは、『はらぺこあおむし』、『ぐりとぐら』、『バムとケロ』、『ねずみくんのチョッキ』、『わたしのワンピース』など、有名なものから最近のものまで幅広い絵本が挙げられていました。

旧保育所保育指針には絵本に関する表記があります。

6ヶ月から1歳3ヶ月未満児の内容には、きれいな色彩、身近なものと記載してあり,この内容から『はらぺこあおむし』が1歳3か月未満児におすすめです。

1歳3ヶ月から2歳未満児の内容には、言葉の繰り返し、模倣活動、歌を歌うと記載してあり、この内容から『てぶくろ』という絵本がおすすめです。

2歳児の内容には
?繰り返しのある言葉と記載してあります。
この内容から「のせてのせて」、「おおきなかぶ」をおすすめの絵本として紹介してくださいました。

3歳児の内容には
?絵本の内容や面白さを楽しむと記載してあります。
この内容から「三びきのやぎのがらがらどん」をおすすめの絵本として紹介してくださいました。

4歳児の内容には
?イメージを広げる
?言葉の決まりや面白さに気づき、言葉の感覚が豊かになると記載してあります。
この内容から「くまのコールテンくん」をおすすめの絵本として紹介してくださいました。

5歳児の内容には
?想像して楽しむと記載してあります。
この内容から「はじめてのおつかい」、「どろぼうがっこう」、「からすのパンやさん」をおすすめの絵本として紹介してくださいました。

6歳児の内容には
?物語などに楽しむ
?本を見ること、文字を読む喜びを大切にすると記載してあります。
この内容から「いやいやえん」、「エルマーのぼうけん」、「おおきなおおきなおいも」をおすすめの絵本として紹介してくださいました。

保育実習指導の中で『保育実技研究』と題して、手袋シアター、パネルシアター、エプロンシアター、ペープサート、手遊び、体操?ダンス、絵本の読み聞かせ、など、保育現場では欠かせない保育実技を発表する機会が設けられています。来週には保育士課程の4年生のみなさんから、実際にいくつかの保育実技を実演していただきます!先輩方の実演を参考に、実際に保育所で行われる保育実技のイメージを膨らませてみましょう。


最後は、小坂徹先生による発達ミニレクチャーが行われ、前回の問題の答え合わせを行いました。
文章にある言葉の意味自体は理解していても、発達区分が理解できていない結果が出ている、と小坂先生からお言葉をいただきました。
再度、保育所保育指針を復習し、また来週も発達ミニレクチャーに臨んでいきましょう。

記事担当:阿部里美