2018/06/18 保育士?幼稚園課程
2年生 保育実習指導Ⅰ
6月14日5限の時間は、株式会社パソナフォスター代表取締役社長の長畑久美子先生を特別講師にお招きし、マナー講座の授業をご担当いただきました。
まずは、就職活動において大切な「挨拶」から始まりました。続いて、「社会人として必要なビジネスマナー」についてお話していただき、最後に学生からの質問にお答えいただいました。
ここからは項目ごとにまとめていきます。
【学生と社会人の違いについて】
学生…主に学ぶことが中心、一個人として評価される
社会人…主に働くことが中心、給料を受けとる、対価を得る、組織として評価される(「あの幼稚園」「あの会社」で評価されてしまう)
社会に出ると、多くの方々と関わる機会が多くなります。また、関わる人の年齢の幅が広くなり、いろいろな世代の方と関わるようになります。
【なぜマナーが必要なのか】
マナーがしっかりしていると、人間関係を円滑にすることができ、人から信頼?信用されるようになります。社会では、「信頼」はすべてに活きてきます。そのためにも日々マナーを意識することが奔驰宝马游戏大厅_电子游戏APP下载-【唯一官网首页】となります。
【第一印象について】
印象が決まるのは、だいたい0.6秒くらいだと言われており、瞬間的に決まります。第一印象は、変わるものではありません。「今はこんな印象だけど、最初会ったときはこんな印象だったな」というように、ずっと頭の中に残るものです。
第一印象があまり良くなくマイナスからのスタートなのか、良い印象を与え、0またはプラスからのスタートでは大きく違います。
評価のプロセスは、
1、外見(髪の毛、表情、服装、立ち姿など、見た目の印象)
2、挨拶や態度、行動、動作
3、話し方
4、話の内容
の4つです。1と2で55%、3が38%、4が7%と、話の内容を伝える前に、ほぼ評価されてしまいます。自分自身の印象が悪い場合、話の内容を一番伝えたいのにかかわらず、そもそも相手に聞いてもらえないということもあります。
見た目の印象については、自分でいいと思っていても、他人や社会はどう評価するかを考えるようにしましょう。おしゃれは自分で決めるもの、身だしなみは社会が決めるものです。
【挨拶の必要性】
良い人間関係を作るために必要なことです。挨拶のポイントはすばやく、明るく、元気よく、アイコンタクトの4つです。急いでいるときでも、一度立ち止まって挨拶をするようにしましょう。これは、とても大事なことです。
【言葉遣いの基本】
敬語(尊敬語、謙譲語、丁寧語)が正しく使えるようになることが大切です。使い慣れていないと大事な時に使えません。大学の先生など目上の方と話をするときなど、日頃から意識してみましょう。
尊敬語…相手に敬意を払う 例:お受け取りになる、おっしゃる、召し上がる
謙譲語…自分をへりくだることによって相手を高める 例:頂戴致します、申し上げます
【気を付けたい表現の例】
自分…私(わたくし)
相手の会社…貴社、御社(貴社は書き言葉、御社は話し言葉)
きのう…さくじつ
あっち…あちら
この前…先日(書き言葉では過日)
さっき…先ほど
【学生から質問】
① 緊張している時に、目を合わせるのが難しいのですが、何かいい方法はありますか。
A:眉毛など、少し上の方を見るといいかもしれませんね。
② お辞儀した時、どこを見ればいいのか分かりません。教えてください。
A:大体1メートルくらい先を見るとちょうど良いです。ですが、身長によって変わってくるので、自分でカメラを使い、撮って見てみるなどして研究してみるのもいいと思います。
③ 笑顔を作るのが苦手なのですが、どうすればいいでしょうか。
A:日頃から鏡で練習してみるといいかもしれませんね。アナウンサーの方もやられている「あえいうえおあお」などもいいと思います。
④ 前髪は上げた方がいいですか。
A:どちらでもいいと思いますが、前髪が目にかかっていて暗い印象になってしまうことがあるので、前髪が長いなと思う人は止めるなど、工夫した方がいいかもしれませんね。
⑤就職活動をしている人はほとんど同じ色のコートを着ているなという印象なのですが、これがいいなど決まりのようなものはあるのでしょうか。
A:特にこれが良いなどというものはありません。自分にあったものを着て、個性があっていいと思います。
【その他教えていただいたこと】
?白いブラウスの中は目立たない色のものを選ぶように。下着の色が透けないというのが望ましい。
?立っているときの足の開く角度は、男性は45度、女性は30度くらいがベスト
?マナーを大事にすることは良い印象を与えることに繋がり、「一緒に働こう」「協力しよう」と思ってもらえるようになる。
今回のマナー講座では、マナーの基本やいかにマナーが大切かということを学べたと思います。「保育の仕事に堅苦しいマナーなんて必要あるの?」と考えていた人も、そうでない人も、改めてマナーについて知ったり考えたりする良い機会になったのではないでしょうか。
挨拶や所作、言葉遣いなどは日頃から意識していないと、大事な場面で出せないと長畑先生はおっしゃっておられました。今回のように、マナーについて教えていただける機会はなかなかありません。学んだことを常に頭の片隅に置いて日々意識し、自分のものにしていきましょう。
記事作成者:伊藤葵、沼田真由