3月16日に奄美大島フィールドスタディ3日目を行いました。
今回私たちがボランティアさせていただいた施設は以下の通りです。
?認可保育所
?社会福祉協議会　通所介護
?特別養護老人ホーム　通所介護
?高齢者自主体操教室（安室、石良、芦検）
?頭の体操教室
?高齢者歌遊び自主グループ

私は、認可保育所である田検保育所にボランティアに参加させていただきました。田検保育所は、宇検村田検地区にある、定員60名の保育所です。前日からボランティアをさせていただいていたのですが、田検保育所の子どもたちはとても人懐っこく、私が保育所に着いてすぐ、「先生どこからきたの？」「名前なんていうの？」と興味を持ってくれて、すぐに仲良くなることができました。
また、子どもたちは深い絆で結ばれていて、田検保育所がひとつの家族のような温かみのある保育所だなと感じました。

この日は、雲ひとつない晴天に恵まれ、田検保育所の修了式が行われました。私たちは修了式に参加することは出来ませんでしたが、前日に行われた修了式練習では、修了証書を立派に受け取り、自分たちを育ててくれた人達に感謝し、心も体も成長したたくましい姿を見せてくれました。

修了式が終わったあとは、美味しい給食を食べて、卒園児のお見送りです。この時のために、田検保育所のみんなは花吹雪を用意していました。前日、卒園児との思い出を振り返りながら丁寧に花紙をはさみで切ったものです。カラフルな花吹雪が舞う中、みんなで並んで作った花道を通る卒園児たちはとても嬉しそうでした。そのほかの子どもたちも、ひらひら舞う花吹雪に大はしゃぎ。卒園児が通り終えた後、風に乗った花吹雪を追いかけていく様子も見られました。

花道を通り終えた卒園児たちは、担任の先生や友達と楽しく記念撮影をしていました。私は、花吹雪を片付けながらほほえましい様子を見ていると、卒園児の一人から、「先生一緒に写真撮ろうよー」とお誘いが！新参者の私の名前を呼んで仲良くしてくれただけでなく、記念すべき日に写真を撮りたいと思ってくれる田検保育所の子どもたちの温かさに感動した出来事でした。また、田検保育所の修了式に、現在は小学4年生になった卒園児が遊びに来ており、小学生になっても続いている保育者とのかかわりあいを目の当たりにし、途切れることのない絆や子どもたちの拠り所となっている田検保育所の包容力を感じることができました。

田検保育所を見学させていただき、子どもたちは海や山などの豊富な自然と共に生活することで、自然を愛し、大切にしようという心が育まれるのではないかと思いました。また、保育者と子どもの密な関わりから、一人ひとりに安心感が生まれ、子どもたちはお互いを尊重できる優しい心を持つことができるのだなと感じました。
2日間という短い時間ではありましたが、忙しい中笑顔で温かく迎え入れてくださった保育者の方々、たくさん遊びに誘ってくれた元気いっぱいの優しい子どもたちのおかげで、かけがえのない時間を体験することができました。本当にありがとうございました。

記事担当：石山優子