2020/02/01 保育士?幼稚園課程
3年生 保育キャリア形成Ⅷ
2月1日、2限のキャリア形成Ⅷでは、林義仁先生により「就職ステップと乗り越えるべき壁」というテーマを中心に、ワークを交えながら、保育キャリア形成の講義を行っていただきました。
まず初めに、林先生から「当たり前とどう向き合っていくのか」についてお話がありました。例えば「良い園に就職したい」と思っていたとしても良い園の基準が間違ってしまっていたら良い園に就職は出来ないことになってしまうとおっしゃっていました。自らの情報感度を高めて「決める力」を身に付けていくことが必要であるとのお話がありました。
また、その中で林先生は麹町中学校の工藤先生を例に挙げて「当たり前との向き合い方」についてお話いただきました。工藤先生は「宿題は何のためにあるのか?」という疑問から宿題の制度を無くし、テストの制度に関しても単元ごとに行い、希望した生徒にのみ再テストをするという方法に取り組み、その結果で成績が上がっていったとおっしゃっていました。このように「果たしてそれでいいのか」と疑問を持ち続けていくことが大切であると林先生はおっしゃっていました。
次にステップアップシート用いて就職活動をしていく際に自分が乗り越えるべき壁は何かを明確にするためにワークを行いました。
就職活動のステップは14項目あり、項目は以下の通りです。
①働きたいと思っている。
②就職活動をしたいと思っている。
③自分自身の経験を持っている。
④「自分にしかない武器(=過去の経験)」をみつける。
⑤自分の「憧れ」や「気づき」を大切している。
⑥相手や周りの人を「気にしたり」、「あわせよう」としていない。
⑦自分は自分だと思えている。自分に自信がもてる。
⑧「好きなこと」「興味があるもの」がある。
⑨「やりたいこと」がある。
⑩自分の希望に優先順位をつけることができる。
?自分にとって必要な情報を集めることができる。
?集めた情報を就職先を決めるための判断材料にできる。
?自分のやりたいことが実現できる就職先を選ぶ。
?面接時に、「自然体」で「堂々」と話すことができる。
この項目から今自分が乗り越えるべきものは何かを3つから4つほど選び、周りの人となぜそれを選んだのかについて話し合いました。
個人によって課題とするポイントは様々でした。ある学生の発表では④と⑥を自分の課題として挙げていました。これに対して林先生は「⑤はどう?」と質問を投げかけていました。あえて1つ前のステップについても考えることで課題を解決していく糸口、きっかけになるとおっしゃっていました。
さらにステップアップシートを使って○、△、×で14項目のステップについてどのくらいできているのか、可視化をする作業を行い、○にするには何をしていくことが必要なのかを考えました。
最後に林先生から、自身の体験を踏まえてまとめのお話がありました。「私は何で就職をするのだろう、何で働くのだろうという疑問を持っていました。でも、そういう思いがあってもいいと思います」とおっしゃっていました。
今回の林先生の講義から「当たり前とは何だろう」という解のない問から就職について考えを深めていきました。「何で?」と思った自分の思いを大切にして常に考え続けて残りの約1年を実りのあるものにしていきましょう。
記事担当 五十嵐廉、中村帆乃夏