2020/05/21 保育士?幼稚園課程
保育実習指導Ⅱ
5月21日(木)5限に行われた保育実習指導Ⅱは、コロナウイルスの影響で学校での通常の講義が行えないため、和田明人先生により、オンライン上(Google Meetを活用)で双方向型授業として行われました。
今回の講義内容は、今後の実習(施設、保育所、幼稚園実習)と、保育実習指導Ⅱの今年度の展開等についての説明でした。
はじめに、和田先生から現在の保育園についてのお話がありました。本来の保育園であれば、今の時期は新入園児が入ってきて忙しい時期であるのに対し、現在の保育園は園児の登園も自粛しており、保育士が交代で休みを取っているところも多いそうです。そして、このままでは実習を受け入れることが難しくなる園も出てきているようです。このような状況の中で、先が見えず混乱している私たちに、和田先生がこれからの見通しを明確に示してくださいました。
<施設実習について>
本来であれば、来月に控えていた3年生の施設実習は、新型コロナウィルスの影響により延期になりました。今後、施設実習は今年11月に行えることが理想でありますが、実際には学生が一斉に実習に行くのではなく、各自異なった日程で実習を行う可能性もあることが伝えられました。また、一部の生徒に関しては、4年生になってから実習を行う可能性もあるようです。しかし、このように実習の時期が異なると、3年生の後期に学ぶ実習指導がそれぞれ別の意味になってしまい、混乱する問題も生じてきます。
<保育所実習について>
保育所実習については、予定通り8月から9月に実習を行う予定で進めてはいますが、夏に安心してできる可能性は低いようです。理由としては、世の中が動き出せば、新型コロナウィルスの第2波が来て、世の中全体にまた大きな影響を及ぼしてしまい、場合によっては保育園でのクラスターが頻発する可能性もあるからです。しかし、4年生に実習を繰り上げ、次の3年生と合同に実習をすることは、保育園側も厳しいようです。そのため、どうしても実習ができなかった場合、大学内の指導で限りなく実習に近いような内容を行った(=みなし実習)場合に、実習として認めるということが、3月に国から通知されました。
以上のことについては、保育士課程の先生方が今、現場の施設と調整してくださっています。
<幼稚園実習について>
今年度の4年生の幼稚園実習についてもお話してくださいました。現在の幼稚園は、幼稚園の施設の形態によりますが、園児たちを半分に分けて登園するなどの対応を行なっているようです。
このような状況下での幼稚園実習は、本来であれば6月に県外出身の学生、10月に県内出身の学生の実習であったところ、6月の実習は10月に延期し、県内の学生と同時に実習ができたら望ましい状態ということでした。また、幼稚園実習も保育所実習と同様で、どうしても実習ができないという時に限り、みなし実習を行う予定です。
※保育所実習のみなし実習とは違い、4週間の実習のうちすべてをみなし実習にしてはいけないため、2週間は幼稚園で実習を行い、残りの2週間は学校で限りなく実習に近い内容の授業等を行う予定です。
次に、今後の保育実習指導Ⅱの内容を説明していただきました。前期は、前年とは違い「教育フォーラム」、「保育キャリアデザインセミナー」などの開催はしないということが決定しました。そして、授業は生配信型の授業か、あらかじめ録画しておいた動画を配信して授業を受けます。後期の授業に関しては、「みなし実習」の有無も関係してくるため、実際にはまだまだ未定です。
最後に、和田先生から「実習はできなくなっても、単位?資格取得の心配は無用」、「実習不足分は、できる限り本学の実習指導で補う」、「何もできないこの時期だからこそ、保育について学びエネルギー(=新たな学び)をためておくと、できるようになった時にそのエネルギーが爆発する」という心強いメッセージをいただきました。
これらの言葉を胸に、今のうちに子どもの発達について改めて学び直したり、文化財を作ったり、できることから進めていきましょう。
そうすれば、実習ができるようになった時、自分に対する大きな自信につながると思います。
記事担当:佐々木彩