2021/01/21 保育士?幼稚園課程
保育実習指導Ⅱ
1月21日(木)保育実習指導Ⅱは、5限の時間に「幼稚園教育実習発表会」と題しまして、幼稚園教育実習を終えた4年生の発表を行い、3,4年生の交流の場も設けられました。
まず初めに、青木一則先生より本日の流れと2月から始まる保育所実習Ⅱについて再度確認していただいた後、予め割り振られていたグループに移動し、情報交換を行いました。
次のような流れで発表は進められました。
【発表内容】
1、自己紹介
2、幼稚園教育実習のスケジュール
3、私たち、実習を通してこのように育ちました。
4、保育を観る、子どもを観る、観点をどう考え、いつどのように観る?
5、子ども達が惹きつけられる保育とは?子どものための保育とは?
6、記録の類にはこういうコツがある
7、私たちの準備したものと園での遊び
8、後輩(3年生)に向けたアドバイス
私たちのグループは、4年生が4名、3年生が7名で計11名のグループ構成となっていました。先輩方は優しく、明るい雰囲気の中「幼稚園教育実習」の発表会が始まりました。
今回は、そんな先輩方の発表の内容を紹介します。
1、自己紹介
?名前
?実習園の名前
?オリエンテーション日時
?オリエンテーション後の準備
2、幼稚園実習スケジュール
?実習3,4週目は、ほぼ部分実習、全日実習で埋まる
?「指導案作成」について
※ここでは、2名の先輩方の指導案作成について紹介します
→部分実習8回、全日4回、提出方法:PC作成で実践2日前までに提出、実践後の振り返り:自己評価(良い点?改善点)、担当教諭からの講評
→部分実習10回、全日3回、研究保育1回、提出方法:PC作成で実践2日前に提出、実践後の振り返り:自己評価(良い点?改善点)担当教諭からの講評
?「主活動ネタ」について
→果物狩りに行こうよ、木の中のリス、ハロウィンの紙皿リース、紙コップけん玉等
また、指導案を作成するにあたり、2つの注意点についてお話しいただきました。
→「子どもの予想される姿をたくさん考える」:〇歳児ではなく目の前の子どもを一人として見る
→「誰が見ても分かりやすい指導案作成」:細かく準備物を記入する。どうしてその環境構成にしたのか意図までしっかり書く
3、私たち、実習を通してこのように育ちました。(成長を感じた事)
?保育所実習より余裕があった
?幼稚園特有の教育的要素について考えることができた
?けんかやトラブルの場で落ち着いて対応することができた
?集団を意識した声がけが行えるようになった
→個別に関わりすぎず、広い視野をもって子どもの姿を見ながら声がけができた
4、保育を観る、子どもを観る、観点をどう考え、いつどのように観る?
?普段から子どもの様子、保育者の働きかけを細かく観察する
→声がけの内容、仕方等
?子どもの姿を発達段階と照らし合わせながら考える
→4歳児でも、上手にはさみを使える子もいれば、難しい子もいるということ等
?配慮が必要な子どもに着目し、具体的な援助の仕方を考えながら観察する
?子どもの1つの姿を多面的に考える
→表情やしぐさを1つの視点で見ずに、心理?感情も含め理解しようとする
5、子ども達が惹きつけられる保育とは?子どものための保育とは?
?子どもの気持ちや行動の意味を丁寧に読み取る
→1つ1つの丁寧な関りが子どもにとって自分のことを認めてくれているという安心感を得られる=信頼関係の構築が大切
?プラスの声がけ
→できている子を褒める等
?子どもの気を引く話し方や動作
→(話し方)あえて静かに話す、間を置く、(動作)眼鏡、望遠鏡のポーズ、目線パワー、ジェスチャー、棒が1本(手遊び)、3秒後に静かになる魔法
?自分自身が誰よりも楽しむ
→自分の不安は、子ども達に繋がる
子どもが「やってみたい!」と物事を前向きに考えられるきっかけづくり繋がる
6、記録の類にはこういうコツがある
?とにかくメモをすること
→すぐに思い出し、振り返れるため
?行動の意図を書くこと
→場面考察が分かりやすくなるため(例:「???するために~にした。」)
?起きた事から自分はどう感じたか、書く前に担当教諭に助言をいただく
→学びの質向上に繋がる
?環境図は部屋ごとや人ごとにグループ化か、図化しておくといい
?正しい文章表現の仕方(例:「~したり、…していた。」×、「~したり、…したりしていた。」〇、「ら」抜き言葉×)
7、私たちの準備したものと園での遊び
<自己紹介>
?自己紹介ブック
?パタパタ
<絵本(紙芝居)>
?毎週図書館で借りる
?自宅から持参する
<手遊び>
(年少)キャベツのなかから、大きくなったら何になる、棒が1本
(年中)ピクニック
(年長)焼き芋グー?チー?パー、こぶたが道を(ペープサート&手遊び)
<ペープサート>
?ふうせん
<手袋シアター>
?どんな色が好き?
<スケッチブックシアター>
?ペンギンマークの百貨店
<紙皿シアター>
シルエットクイズ
8、後輩(3年生)に向けたアドバイス
<準備>
?実習はとにかく準備!幅広い引き出しを準備しておくこと
?発達段階に合わせた活動を考えておくこと
?「必要かな?」と迷うものは全部必要であるため用意しておくこと
?担当の先生に早めに相談すること
→子どもへの関わり方、主活動の質問等
<実践>
?文化財1つは常に近くに置いておくと良い!
?子どもの気持ちや行動に「どうしてだろう?」と思う癖を持つこと
?積極性、笑顔、楽しむ!そうすれば子ども達もついてきてくれるということ
→身振りは大きく表情は大げさに!声はトーンに変化をつける
?子どもの姿と保育者の動きや言葉掛けをしっかり観察すること
?遠慮せずに質問をして、近くの先生に力を借りること
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→手洗いうがい、こまめな水分補給も意識
最後に先輩方から「失敗できるのが実習!今しかできない経験!」とありがたいお言葉をいただきました。2月から保育所実習Ⅱが始まろうとしています。今の時期「失敗したら嫌だな。怖いな。」と思っているかもしれません。しかし、私たちは学生であり、学ぶ身であります。そして何より学生である今しかできない実習だからこそ、たくさん失敗し、経験を積むことができるのだと思います。そのため恐れずに、これから控える実習で多くを学び、経験を積み重ねていきましょう。
記事担当:佐々木彩