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2021/05/06 保育士?幼稚園課程

保育実習指導Ⅱ

 5月6日(木)6限の保育実習指導Ⅱでは、「施設実習オリエンテーションⅢ」と題して、君島昌志先生より、オンライン上での同時双方向の形式で講義を行っていただきました。

今回は施設実習を経験した5名の4年生の先輩方にご登壇いただき、種別ごとに施設実習の紹介をしていたただきました。

以下がご登壇いただいた先輩方と、実習先の種別です。
?門脇将真さん「生活介護」
?橋本菜々子さん「児童養護施設」
?櫻井陽菜さん「乳児院」
?釣舟さくらさん「福祉型児童発達支援センター」
?工藤里々佳さん「母子生活支援施設」

各先輩方それぞれに以下の3つの要点をお話していただきました。
?1日の流れ
②実習中に大切にしたこと
③施設実習を行う学生にアドバイス

最初に、?1日の流れです。先輩方に実習日誌や指導案などを画面共有で見せて頂きながら、1日の流れを説明する中で、実習生は実際にどんなことをしたのか詳しく説明していただき、実習内容のイメージがしやすいものとなりました。

次に、②?③の内容です。今回は2名の先輩方のお話を紹介します。

◎門脇将真さん
②実習中に大切にしたこと
?笑顔で同じ目線に立ち、話を聞くことを大切にした
利用者の中には車椅子の方や猫背の方もいるため、相手の目線に立って話すことで威圧感がなくなり打ち解けやすくなった。実習で心が通じ合う面白さも学びであると感じた。
?利用者の方の話を分かるまで聞き直すこと
利用者の中には、話すことが得意ではない方もいて上手く聞き取れないことがあった。しかし、自分が分かるまで聞いたうえで会話を続けると嬉しそうだった。分からないままにせず、利用者の方々が満足するような会話をすることが大切であると学んだ。

?「なぜ?」の視点でとらえて職員の方に質問していくこと
自分のかかわりに意図を持つようにするとともに、利用者の方の行動やそれに対する職員の方の援助の意図も考えた。疑問に思ったことを自分なりの考察を踏まえて職員の方に質問することでより深い学びになった。

③施設実習を行う学生にアドバイス
?睡眠をしっかりとることが大切。
毎日忙しく、特に書き慣れていない日誌や指導計画は大変だと思う。余裕をもって指導計画を作成するために、普段から利用者の方がなにに興味関心があるかに着目して過ごすと良いと思う。

◎釣舟さくらさん
②実習中に大切にしたこと
?一人ひとりのかかわりを丁寧にすること
 障がいの有無にかかわらず、子どもは子どもであることに変わりはない。特別なかかわりよりも、普段通りのかかわりや子どもの良さ、興味があることを知ることが大切であると学んだ。
?職員の方と積極的にかかわって関係をつくること
 職員の方が忙しくて質問のタイミングが難しかった。貴重な会話の時間を無駄にしないためにも、質問だけではなく、子どもについての新たな気づきなど一日の学びを話すことでお互いの情報交換にもなり、良好な関係を作ることが出来た。また、積極的になにか出来ることがないか探したり、聞いたりしたことで職員の方との信頼関係を築くことが出来た。

③施設実習を行う学生にアドバイス
?時間を有効に使うことが大切
実習先に向かう際や、帰宅する際の時間を有効に使うことが大事。その時間に携帯のメモに反省を書くことで効率的に日誌を書けると思う。
?積極的に自分から子どもにかかわることが大切
保育所などの子どもと違い、施設にいる子どもは自分から寄ってきてくれることが少ないと感じた。そのため、より自分から積極的にかかわることが大切である。話すのが苦手な子どもには、その子が何に関心があるのかを考えてかかわると良いと思う。
 
その他にも事前学習についての話では、動画や教科書の復習などを通して学んだなど実習を控えている学生が今やるべきことも教えていただきました。先輩方は、実習を無駄にしないために、委縮せずに積極的に利用者の方や職員の方と関わったことで多くの学びを得たと話されていました。今後実習を行う学生はこのことを心にとめておくことが大切です。

最後に、実習は誰でも緊張すると思います。不安を感じる気持ちを少しでも緩和するには事前学習がとても大切です。事前学習の段階から実習が始まっているのだと意識して、実習までの限られた時間を有効に使い、悔いなく実習を行えるようにしましょう!

記事担当:大槻優希子、森麻尋、島貫莉花子