2021/11/11 保育士?幼稚園課程
保育実習指導Ⅱ
11月11日、6限の保育実習指導Ⅱでは、「保育キャリア形成Ⅱ(成功体験の積み方を知る)振り返り」と題して、特別講師に株式会社バトン代表取締役で社会福祉法人伸こう福祉会副理事長をされている林義仁先生をお招きして同時双方向で講義が行われました。
初めに前回の講義から出た学生からの質問に答えて頂きました。以下に一部抜粋して示します。
?学生Aさん
質問:嫌いなところや弱点をポジティブワードに言い換えてみても、仕事の武器に繋がるのか不安。自分の強みをどうやって見つければよいのか?
→実習前に同じ実習先の先輩からスカウトされたという話を聞いて、自分は無理ではないかと言う漠然とした不安があった。また、保育士に向いているのかも曖昧で、性格だけでは社会でやっていけないのではと考えるようになった。
林先生:実習後はどう考えたか?
Aさん:初めての実習で、さらに施設実習だったこともあって少しの偏見もあり、不安が多かったが、実際には実習を乗り越えられた。
林先生:Aさんは実習の中で社会に出ることに大切なことは見つかったか?
Aさん:相手のニーズを読み取って援助していく必要性を感じた。実習で先を読んで行動出来なかった経験から気付くことが遅いことに課題を感じた。
林先生:ニーズを読み取るにはどうしたら良いのか?
Aさん:実習の経験で相手を知ることが大事だと学んだ。実習前は漠然と大事だと考えていたが、実習を通して「今は仕事をしているから出来ない」など考えることで思いやりをもって仕事ができると感じた。
林先生:自分で良かれと思ったことが外れた経験があった。初めから臨機応変や柔軟は難しいと感じた。そのため、自分がやろうとしていること逐一先輩に確認した。了承を得たらやるという形で型にはめることで基本的なことができるようにした。
?学生Bさん
質問:意志が弱くやることを後回しにすることが多く、何かを継続するのが苦手。行動を継続するにはどのようなことが必要か?
→課題などを後回しにしがちで、締め切り直前に終わらすことが多い。計画を立てても計画的にコツコツできない。
林先生:話を聞いて1歩目を踏み込めていないように感じる。1歩目を踏んでしまえば後はリズムが出来てやりやすくなるのではないか。1歩目をきちんとやることと、継続的と考えずに1歩1歩を着実に行うことを意識することが大切だと思う。
質問への回答の締めくくりに「人はどうやったら幸福なのか」について話していただきました。以下に示します。
◎前野隆二氏「幸福学」
?幸せになるための4つの因子
1 自己実現と成長の因子(やってみよう)
2 つながりと感謝の因子(ありがとう)
3 前向きと楽観の因子(なんとかなるさ)
4 独立のマイペースの因子(ありのまま)
→自分自身がこの心持ちができているかが大事である。そのために自分の今の状態を知って、やってみようとすることが成長であり、幸せに繋がるのである。
◎ショーン?エイカー氏「ポジティブ心理学」
「一生懸命頑張れば成功できる」というのは科学的に間違えている
→人間の脳は目標を高く設定するので中々成功できないが、幸せが成功のむこうにあるならいつまでもたどり着くことが出来ずストレスになる。この考えがあるほど夢に遠ざけている
つまり、理由なく自分は幸せだと考えることが大切。幸せになれたから成功できる。幸福感がポジティブ脳を良くする。機能すると知能が上がり創造性が高まり、良く機能する。
次に今日の本題に入り、林先生がお話されたことを以下に一部抜粋して示します。
1.就活には無限の選択肢がある
保育現場は無限に近い箇所ある。その他の一般企業なども含めたらもっと多い。
?こんな沢山の園の中からどうやって一園を選べばいいの??
→決める力が必要である。
(スティーブン?P?ロビンズ氏の言葉)
今の収入や健康状態や人間関係は自分の決めたことであり、人生を形作るのは自分自身の決める力である。
しかし、選択の結果が初めから正しいのか正しくないのか判断できない。
?ではどうするか?
→責任転嫁せず、自分の選択に責任をもって選択したことを良くしていくことが大切。
★決める力=自分自身が自制の当事者であることを自覚し責任をもつこと
2.決める力に影響する7つの罠
決めたことを後悔する人が多いが、後悔する背景には7つの罠がある。
?鮮明な記憶に左右される
→身近なことが良いことで大切であると感じてしまうときは、流されている可能性がある。流されていないか客観的なデータで確認することが大切である。
②類似点に自分を当てはめる
→同じ大学の先輩の就職先など、類似していることをもとに予測することは注意が必要。
参考にするのは良いが、思い込みや偏りが出ることを認識すること。
③偶然の出来事の根拠を迷信に頼る
→ホームページをみて就職希望先求人が出ていないと信じ込むなど、根拠がないのに信じる場合、一度根拠の確認をした方が良い。
偶然で左右されるのは確かにあるが、偶然を迷信で片付けることやめること
④もったいない
→労働環境が悪くても無理して働くなど、過去や周りに引っ張られて無理したり、我慢したりするのは良くない。
柔軟な価値を持つことが大切で誤った判断だと考えたときには引き下がるのも悪くない。
⑤簡単にすませようとする
→就職先をきちんと調べないなど、不安な時に簡単で浅い分析をしてしまいがちだが、難しくなった時ほど考えることが大切である。早まった判断が良いのか立ち止まって考える必要がある。
⑥感情に振り回される
→友人の就職先が決まったことに焦って就職するなど感情的になって衝、動的な決定をすると合理的な決定ができない。
感情に振り回されているときは決定を延期したり、他者の意見を参考したりするのも良
い。
⑦自分に都合がいい情報を集める
→自分が何か決めたときにマイナスなことがあったときに、決めた信念に曇りがかかってデメリットやマイナスに目がいかなくなるのは気を付ける
3.就活に活きる四次元ポケットプロジェクトーミチサキスッテキ
7つの罠を聞いて思い当たることが多く、就職が本当に出来るのか不安になるがどうしたらよいのかという疑問が出ました。ここで個人ワークとして、質問に対してどのくらい当てはまるかを点数付けをして自分を知る時間が設けられました。そこからAとBのタイプに分けられました。
Aタイプ:直感的で決定までが短く素早く決める。
直感は経験からきているが、就活は経験していないのに直感で決めるのは気をつけた方がいい
Bタイプ:論理的で決定までに時間をかける
=就活では緻密な論理的アプローチが大事である。
今できなくても論理的な考え方は向上させることができるのでぜひ伸ばしてもらいたい
最後にまとめとして、自分の未来の一歩を切り開く考えとして「未来を予測する最良の方法は、自らを創ることである」ということを教えて頂きました。
本日は、就活では決める力が大切であると学びました。そして決めるとは正しく選択することではなく、自分の選択したことに責任を持ち、未来を創っていけるかが大切であると学びました。今回の話を心に刻み、就活に向けて7つの罠に引っかかることなく、責任をもって進める未来を見つけられるように頑張りましょう!
初めに前回の講義から出た学生からの質問に答えて頂きました。以下に一部抜粋して示します。
?学生Aさん
質問:嫌いなところや弱点をポジティブワードに言い換えてみても、仕事の武器に繋がるのか不安。自分の強みをどうやって見つければよいのか?
→実習前に同じ実習先の先輩からスカウトされたという話を聞いて、自分は無理ではないかと言う漠然とした不安があった。また、保育士に向いているのかも曖昧で、性格だけでは社会でやっていけないのではと考えるようになった。
林先生:実習後はどう考えたか?
Aさん:初めての実習で、さらに施設実習だったこともあって少しの偏見もあり、不安が多かったが、実際には実習を乗り越えられた。
林先生:Aさんは実習の中で社会に出ることに大切なことは見つかったか?
Aさん:相手のニーズを読み取って援助していく必要性を感じた。実習で先を読んで行動出来なかった経験から気付くことが遅いことに課題を感じた。
林先生:ニーズを読み取るにはどうしたら良いのか?
Aさん:実習の経験で相手を知ることが大事だと学んだ。実習前は漠然と大事だと考えていたが、実習を通して「今は仕事をしているから出来ない」など考えることで思いやりをもって仕事ができると感じた。
林先生:自分で良かれと思ったことが外れた経験があった。初めから臨機応変や柔軟は難しいと感じた。そのため、自分がやろうとしていること逐一先輩に確認した。了承を得たらやるという形で型にはめることで基本的なことができるようにした。
?学生Bさん
質問:意志が弱くやることを後回しにすることが多く、何かを継続するのが苦手。行動を継続するにはどのようなことが必要か?
→課題などを後回しにしがちで、締め切り直前に終わらすことが多い。計画を立てても計画的にコツコツできない。
林先生:話を聞いて1歩目を踏み込めていないように感じる。1歩目を踏んでしまえば後はリズムが出来てやりやすくなるのではないか。1歩目をきちんとやることと、継続的と考えずに1歩1歩を着実に行うことを意識することが大切だと思う。
質問への回答の締めくくりに「人はどうやったら幸福なのか」について話していただきました。以下に示します。
◎前野隆二氏「幸福学」
?幸せになるための4つの因子
1 自己実現と成長の因子(やってみよう)
2 つながりと感謝の因子(ありがとう)
3 前向きと楽観の因子(なんとかなるさ)
4 独立のマイペースの因子(ありのまま)
→自分自身がこの心持ちができているかが大事である。そのために自分の今の状態を知って、やってみようとすることが成長であり、幸せに繋がるのである。
◎ショーン?エイカー氏「ポジティブ心理学」
「一生懸命頑張れば成功できる」というのは科学的に間違えている
→人間の脳は目標を高く設定するので中々成功できないが、幸せが成功のむこうにあるならいつまでもたどり着くことが出来ずストレスになる。この考えがあるほど夢に遠ざけている
つまり、理由なく自分は幸せだと考えることが大切。幸せになれたから成功できる。幸福感がポジティブ脳を良くする。機能すると知能が上がり創造性が高まり、良く機能する。
次に今日の本題に入り、林先生がお話されたことを以下に一部抜粋して示します。
1.就活には無限の選択肢がある
保育現場は無限に近い箇所ある。その他の一般企業なども含めたらもっと多い。
?こんな沢山の園の中からどうやって一園を選べばいいの??
→決める力が必要である。
(スティーブン?P?ロビンズ氏の言葉)
今の収入や健康状態や人間関係は自分の決めたことであり、人生を形作るのは自分自身の決める力である。
しかし、選択の結果が初めから正しいのか正しくないのか判断できない。
?ではどうするか?
→責任転嫁せず、自分の選択に責任をもって選択したことを良くしていくことが大切。
★決める力=自分自身が自制の当事者であることを自覚し責任をもつこと
2.決める力に影響する7つの罠
決めたことを後悔する人が多いが、後悔する背景には7つの罠がある。
?鮮明な記憶に左右される
→身近なことが良いことで大切であると感じてしまうときは、流されている可能性がある。流されていないか客観的なデータで確認することが大切である。
②類似点に自分を当てはめる
→同じ大学の先輩の就職先など、類似していることをもとに予測することは注意が必要。
参考にするのは良いが、思い込みや偏りが出ることを認識すること。
③偶然の出来事の根拠を迷信に頼る
→ホームページをみて就職希望先求人が出ていないと信じ込むなど、根拠がないのに信じる場合、一度根拠の確認をした方が良い。
偶然で左右されるのは確かにあるが、偶然を迷信で片付けることやめること
④もったいない
→労働環境が悪くても無理して働くなど、過去や周りに引っ張られて無理したり、我慢したりするのは良くない。
柔軟な価値を持つことが大切で誤った判断だと考えたときには引き下がるのも悪くない。
⑤簡単にすませようとする
→就職先をきちんと調べないなど、不安な時に簡単で浅い分析をしてしまいがちだが、難しくなった時ほど考えることが大切である。早まった判断が良いのか立ち止まって考える必要がある。
⑥感情に振り回される
→友人の就職先が決まったことに焦って就職するなど感情的になって衝、動的な決定をすると合理的な決定ができない。
感情に振り回されているときは決定を延期したり、他者の意見を参考したりするのも良
い。
⑦自分に都合がいい情報を集める
→自分が何か決めたときにマイナスなことがあったときに、決めた信念に曇りがかかってデメリットやマイナスに目がいかなくなるのは気を付ける
3.就活に活きる四次元ポケットプロジェクトーミチサキスッテキ
7つの罠を聞いて思い当たることが多く、就職が本当に出来るのか不安になるがどうしたらよいのかという疑問が出ました。ここで個人ワークとして、質問に対してどのくらい当てはまるかを点数付けをして自分を知る時間が設けられました。そこからAとBのタイプに分けられました。
Aタイプ:直感的で決定までが短く素早く決める。
直感は経験からきているが、就活は経験していないのに直感で決めるのは気をつけた方がいい
Bタイプ:論理的で決定までに時間をかける
=就活では緻密な論理的アプローチが大事である。
今できなくても論理的な考え方は向上させることができるのでぜひ伸ばしてもらいたい
最後にまとめとして、自分の未来の一歩を切り開く考えとして「未来を予測する最良の方法は、自らを創ることである」ということを教えて頂きました。
本日は、就活では決める力が大切であると学びました。そして決めるとは正しく選択することではなく、自分の選択したことに責任を持ち、未来を創っていけるかが大切であると学びました。今回の話を心に刻み、就活に向けて7つの罠に引っかかることなく、責任をもって進める未来を見つけられるように頑張りましょう!
記事担当:大槻優希子、森麻尋、島貫莉花子