2021/01/25 保育士?幼稚園課程
保育実習指導Ⅰ
1月25日、1限の保育実習指導Ⅰでは、「保育ボランティア学習の展開」と題して、Googleミートを使用し、利根川智子先生より講義していただきました。
本日の流れは以下のようになっております。
1、春季ボランティア学習について
2、目標の考え方について
3、ウォーミング?アップ
4、日誌、記録について
1、春季ボランティア学習について
はじめに、利根川先生より奔驰宝马游戏大厅_电子游戏APP下载-【唯一官网首页】感染症の再拡大の影響を受けて、保育所に出向いてボランティア学習することが難しくなり、惜しくも映像演習で代替学習を行うことが伝えられました。そして、保育者としてのかかわり方はさまざまであるため、目標を意識しながら、そして考えながら実際に参加しているつもりで映像から学ぶようにとも伝えられました。
「子どもと保育者のかかわりから、どのような意図があるのか、子どもの気持ちの背景など、自分自身に落とし込み考えていくことで、それが実習の場での力に繋がっていきます。そこでは、社会人基礎力と保育の専門性という両方の観点から学びをしていくことが必要であって、今回の学習では、専門性について目標を立てて、学んでいきます。映像を通して、日誌や指導計画、保育のPDCAに慣れていくなど、次年度の保育所実習に向けて準備をしていきましょう」とおっしゃっていました。
2、目標の考え方について
次に、目標を立てる際の考え方についてお話がありました。保育の場でのかかわりを想定した目標から文言を考えていきます。目標の構成としては、実習日程全てを通した目標と、その目標を達成するための課題についてを考えていきます。
目標設定では2つの方法があります。以下方法について詳しくまとめます。
?積み上げ型の目標設定
→中心に学びたい目標を考え、それを達成するために3ステップ程度で組み立てていきます。3つ目の目標を達成すると、中心としていた目標が達成されるように内容と学びを考えていきます。
?内容関連型の目標設定
→中心に学びたい目標を考え、その目標に関連する事柄や内容を3つ程度に分けて目標を組み立てていきます。3つの目標を達成すると中心としていた目標が達成されます。
【目標を立てるときのポイント】
?何をどう学びたいのか
?どのような視点で見るのか
?抽象的でなく具体的に
(具体的であると、自分が保育の場に入ったときに取り組みやすくなるため)
?ポイントを絞る
?その期間で学べる範囲(自分の技量も考える)
3、ウォーミング?アップ
さらに、実習に行くにあたり、保育の学びを深めるため5つの演習を行いました。以下は演習=ウォーミング?アップの内容のいくつかを抜粋し、紹介します。
①この保育をどのように思いますか。下線部に入る言葉がけやかかわりを考えてみよう。
事例)
冬のある日、子どもたちが外遊びをしています。Aちゃんがニコニコしながら、保育者の方にやってきます。Aちゃんは、雪玉を持って、とても嬉しそうです。少し雪に足を取られながらも、ゆっくりと一歩一歩踏みしめるようにやってくると、雪玉を乗せた手のひらを笑顔で保育者に見せました。保育者は、「さゆり先生に作ってもらったのね、嬉しいね」と声をかけました。ふと見ると、Aちゃんは鼻水を出しています。保育者は鼻水を
しました。そして、Aちゃんは、今度は近くのBちゃんに雪玉を嬉しそうに見せました。
学生の回答)
?「Aちゃん寒いかな?雪、冷たいね。ティッシュでお鼻ちーんってしようね。」
?「お鼻かもうね」と言葉がけをし、ティッシュを渡す。
?ティッシュで拭きながら、「Aちゃん鼻水出ているからふきふきしようね」と言葉がけをする。
利根川先生の解説)
Aちゃんの発達段階の考え方の違いで、回答が変化しています。「鼻水が出ているところを拭く」、「鼻をかむという方法を教える」、「鼻をかむという発達が見られ、ティッシュを渡して自分でかむ」というかかわりなど、様々な回答が学生から見られました。
これらの応答の仕方は、その子どもの発達にかかわる個人の特徴です。他の学生の意見から同じ考え方や他の考え方を学ぶことで、実践にいかしていくことが出来ます。
この場面では、1歳児クラスだったため、「お鼻を拭いてスッキリしようね」と言葉がけをし、子どもが納得した後に拭いていました。
②用語の確認
保育においてはどのような意味になるのか説明を考えてみよう。
指導、援助、支援、自主的、味わう、楽しむ、気づく など
4、日誌、記録について
最後に日誌や記録について学習しました。日誌や記録はPDCAの疑似体験です(ねらいと内容、子どもの姿、保育者の援助等について観察の視点、考える視点を得られる)。日々の記録を通して自分の保育を振り返り、かかわりの改善を探ったり、子どもの言動の背景に気が付いたりすることに繋がります。
実習の日誌は、公的な記録であり、独特な様式、言葉遣いがあります。園によって異なることも多少ありますが、少しずつ慣れていくようにします。映像を視聴し、日誌を作成してみましょう。
本日の保育実習指導は以上になります。
2年生の皆さん、いよいよ次年度には実習が始まります。不安なことも多いと思いますが、成長することが出来る機会です。ボランティア学習から実習のイメージを膨らませていきましょう!
記事担当 末永あかり、大槻優希子
本日の流れは以下のようになっております。
1、春季ボランティア学習について
2、目標の考え方について
3、ウォーミング?アップ
4、日誌、記録について
1、春季ボランティア学習について
はじめに、利根川先生より奔驰宝马游戏大厅_电子游戏APP下载-【唯一官网首页】感染症の再拡大の影響を受けて、保育所に出向いてボランティア学習することが難しくなり、惜しくも映像演習で代替学習を行うことが伝えられました。そして、保育者としてのかかわり方はさまざまであるため、目標を意識しながら、そして考えながら実際に参加しているつもりで映像から学ぶようにとも伝えられました。
「子どもと保育者のかかわりから、どのような意図があるのか、子どもの気持ちの背景など、自分自身に落とし込み考えていくことで、それが実習の場での力に繋がっていきます。そこでは、社会人基礎力と保育の専門性という両方の観点から学びをしていくことが必要であって、今回の学習では、専門性について目標を立てて、学んでいきます。映像を通して、日誌や指導計画、保育のPDCAに慣れていくなど、次年度の保育所実習に向けて準備をしていきましょう」とおっしゃっていました。
2、目標の考え方について
次に、目標を立てる際の考え方についてお話がありました。保育の場でのかかわりを想定した目標から文言を考えていきます。目標の構成としては、実習日程全てを通した目標と、その目標を達成するための課題についてを考えていきます。
目標設定では2つの方法があります。以下方法について詳しくまとめます。
?積み上げ型の目標設定
→中心に学びたい目標を考え、それを達成するために3ステップ程度で組み立てていきます。3つ目の目標を達成すると、中心としていた目標が達成されるように内容と学びを考えていきます。
?内容関連型の目標設定
→中心に学びたい目標を考え、その目標に関連する事柄や内容を3つ程度に分けて目標を組み立てていきます。3つの目標を達成すると中心としていた目標が達成されます。
【目標を立てるときのポイント】
?何をどう学びたいのか
?どのような視点で見るのか
?抽象的でなく具体的に
(具体的であると、自分が保育の場に入ったときに取り組みやすくなるため)
?ポイントを絞る
?その期間で学べる範囲(自分の技量も考える)
3、ウォーミング?アップ
さらに、実習に行くにあたり、保育の学びを深めるため5つの演習を行いました。以下は演習=ウォーミング?アップの内容のいくつかを抜粋し、紹介します。
①この保育をどのように思いますか。下線部に入る言葉がけやかかわりを考えてみよう。
事例)
冬のある日、子どもたちが外遊びをしています。Aちゃんがニコニコしながら、保育者の方にやってきます。Aちゃんは、雪玉を持って、とても嬉しそうです。少し雪に足を取られながらも、ゆっくりと一歩一歩踏みしめるようにやってくると、雪玉を乗せた手のひらを笑顔で保育者に見せました。保育者は、「さゆり先生に作ってもらったのね、嬉しいね」と声をかけました。ふと見ると、Aちゃんは鼻水を出しています。保育者は鼻水を
しました。そして、Aちゃんは、今度は近くのBちゃんに雪玉を嬉しそうに見せました。
学生の回答)
?「Aちゃん寒いかな?雪、冷たいね。ティッシュでお鼻ちーんってしようね。」
?「お鼻かもうね」と言葉がけをし、ティッシュを渡す。
?ティッシュで拭きながら、「Aちゃん鼻水出ているからふきふきしようね」と言葉がけをする。
利根川先生の解説)
Aちゃんの発達段階の考え方の違いで、回答が変化しています。「鼻水が出ているところを拭く」、「鼻をかむという方法を教える」、「鼻をかむという発達が見られ、ティッシュを渡して自分でかむ」というかかわりなど、様々な回答が学生から見られました。
これらの応答の仕方は、その子どもの発達にかかわる個人の特徴です。他の学生の意見から同じ考え方や他の考え方を学ぶことで、実践にいかしていくことが出来ます。
この場面では、1歳児クラスだったため、「お鼻を拭いてスッキリしようね」と言葉がけをし、子どもが納得した後に拭いていました。
②用語の確認
保育においてはどのような意味になるのか説明を考えてみよう。
指導、援助、支援、自主的、味わう、楽しむ、気づく など
4、日誌、記録について
最後に日誌や記録について学習しました。日誌や記録はPDCAの疑似体験です(ねらいと内容、子どもの姿、保育者の援助等について観察の視点、考える視点を得られる)。日々の記録を通して自分の保育を振り返り、かかわりの改善を探ったり、子どもの言動の背景に気が付いたりすることに繋がります。
実習の日誌は、公的な記録であり、独特な様式、言葉遣いがあります。園によって異なることも多少ありますが、少しずつ慣れていくようにします。映像を視聴し、日誌を作成してみましょう。
本日の保育実習指導は以上になります。
2年生の皆さん、いよいよ次年度には実習が始まります。不安なことも多いと思いますが、成長することが出来る機会です。ボランティア学習から実習のイメージを膨らませていきましょう!
記事担当 末永あかり、大槻優希子