【9月卒業者からのメッセージ】
[卒業者からのメッセージ]
私の貴重な学生時代
福祉心理学科 M.T.
この9月30日をもち,私の4年間の学生時代も終了しました。思えば,本当に楽しい充実した学生時代でした。私は50代に入ってからの入学でしたが,若い時にやれなかったことを今やれるという気持ちのためか,途中で勉強が嫌になるとか,休みたいとかいうことが幸いにもありませんでした。それというのも大学入学までの社会経験─仕事,結婚生活,子育て,人間関係,挫折,孤独─というものが,心理学の勉強にはすべて生きてきて,まるで学問上,理論上でそれを再検索し確認するという行程でした。そのため,興味の失せることがなく,不可解な部分があると次にそれを調べることにつながり,あっという間の4年間でした。
通信教育というのは全く1人で机に向かうわけで,モチベーションを保つのは難しいことですが,やはり資格取得のためということではなく,社会の出来事に対し「なぜだろう?」「どうすればいいのか?」という問題意識や興味を持てたことが,勉強継続の要因になったかと思われます。
教室で授業を受けていれば,この部分をすぐ先生にお聞きできるのにと思うこともありましたが,真剣に書いたレポートを,先生方が真剣に読んでくださっていることが見えた時,直接お会いすることがなくても人とのつながりを心強く感じたものです。
心理学で,いろいろな方向から人間を見つめようとする理論に触れ,昔からその解明をしようと努力が成されてきたことに,ある感慨を覚えます。おそらく,大学で勉強することがなければ,出会うことのなかったと思う本を手にすることは,さらに私の興味や探究心を刺激し,これからの人生につながります。
不注意の多い私も,事務室の方々の細やかなご配慮により支えられました。諸先生方,事務室の方々,皆様に感謝申し上げます。
初めての福祉大の門をくぐった時,誰をも受け入れてくれるように軽やかな曲が流れていたことが心に残ります。
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