2018/05/14 医療経営管理学科
【教育】公衆衛生学の授業で外部講師を招いて特別講義
「公衆衛生学」の5月11日の講義では、アフリカのタンザニアに3年間赴任して診療活動と診療統計プロジェクトの支援を行い、この3月に帰国された弓野綾医師(公益社団法人日本キリスト教海外医療協力会)を特別講師としてお招きして学びを深めました(『公衆衛生学』については「医療経営管理学科」→「科目紹介」→「学生による授業ノート紹介」を参照ください)。
途上国の公衆衛生や医療の課題についての講義

「公衆衛生学」(前期金曜日4限)では、疫学の発展とその成果、保健衛生制度の理解などを通じて、健康を巨視的に捉え、共有する方法を学んでいます。5月11日の講義では、アフリカのタンザニアに3年間赴任して診療活動と診療統計プロジェクトの支援を行い、この3月に帰国された弓野綾医師(公益社団法人日本キリスト教海外医療協力会)を特別講師としてお招きして学びを深めました。
教科書だけでは学べない途上国の公衆衛生や医療の課題、そこで直面した患者さんや家族、スタッフとの触れ合いや葛藤のエピソードを、動画や写真を織り交ぜてわかりやすく伝えていただきました。
学生の感想(抜粋)

- 弓野さんの講義を受けてタンザニアのリアルな現状(圧倒的に医療従事者が不足していること)を知りました。
- 今回の講義をとても楽しみにしていました。日本では考えられない伝統や習慣がある中で、適切な治療と健康を伝えていくのは大変だったであろうなと思いました。
- 診療統計が役立つことを納得しました。
- 日本で当たり前のように母子共に健康であることはすごいことなんだと思いました。
- 私も将来は消防士として人を助ける仕事に就きたいと思っているので、この講義を通してさらに人を助けるということに興味を惹かれました。
- 1つのベッドに2人の患者が横になっている写真は衝撃的だった。
- JOCSの奨学金によって助産師など医療スタッフになって地元のために頑張っているタンザニアの方がいて、すごく良いことだなと思った。
- 病棟で泣いた日のエピソードがとても印象深かった。
- カルテすら紛失していたタンザニアで医療技術の向上を目指して活動していた弓野さんの講義は、出来事とそれから感じたことをセットで説明してくれて、とてもわかりやすかった。何もかも不足しがちな環境で医療を発展させることは、簡単なことではないので、人とのつながりを大切にしていたのだろうと感じた。
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