2019/11/12 教育学科
【学科報告】「教職実践演習(幼?小)」(幼稚園課程)で現職の先生のお話を伺いました
11月12日の講義で、幼稚園と小学校の連携について、実際の様子を聞きました。
4年後期には、「教職実践演習」(必修科目)を履修します。幼稚園教諭養成課程においては、これまでの学びを総括し、幼稚園教諭や保育教諭などとしての資質確認を演習形式で行っています。17名程度のクラス別に、クラス便りや教育課程(月別保育計画)を実際に作成し、作成にあたっての課題を討論し、あるいは全クラス合同で現場教員の話を聞き、そのなかから来春からの教員生活に向けての課題を見つけるなど、学生は毎週充実した学びの時を過ごしています。
11月12日の合同講義では、学校法人若草学園わかくさ幼稚園の米澤孝雄園長をお招きし、幼稚園と小学校の連携、いわゆる「スタートカリキュラム」についての講演を聞きました。園児が卒園後に小学校での学校生活に適合できない「小1プロブレム」という問題があります。例えば、幼稚園のパステルカラーに塗られた壁のトイレに慣れてきた子どもが、小学校に入学してから天井近くまでの高く単色の壁のトイレに入ると泣いてしまう、といった話が印象的でした。
このような状況に対し、元仙台市内の小学校校長だった米澤先生が双方の立場でさまざまな試みを行い、この課題を克服してきているというお話でした。例えば、近隣の小学校で行われる学習発表会の1年生の演技練習を、園児が見学に行きます。そうすると、1年生の児童はものすごく張り切って練習をし、大変立派な仕上がりになったという実例も教えていただきました。
新しい幼稚園教育要領と小学校学習指導要領の文言も踏まえた上で、幼稚園側の「アプローチカリキュラム」と小学校側の「スタートカリキュラム」両方を学びました。校種間における連携のさまざまな方法を学べたのは、学生にとって大きな収穫でした。
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