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VOL.23 NOVEMBER 2004

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【シリーズ?東北】

仙台から誕生した大きな武器

 ここ数ヶ月間,プロ野球新規参入の話題が日本中を駆け回っており,宮城県民は特別な思いで新球団を心待ちにしております。
 その理由は数えきれない程ありますが,2,3挙げると,宮城県は全国の中でも野球が盛んな県で,高校球児の憧れである甲子園大会においては毎年上位に進出する名門校が多くあります。県内の出身選手はもちろんのこと,県外からも有望な選手が続々と集まり,大きな舞台で成長著しい活躍をしております。そのため,県民の野球に対する熱意はとても高くなっております。
 また,本学の野球部は全国でも強豪と呼び名の高い大学であり,今年行われた第53回全日本野球選手権大会では,前評判の高かった大学を次々に破り,13年ぶり2度目の優勝を勝ちとりました。このような輝かしい成績を残している本学の出身者が,日本のプロ野球,オリンピックなどで活躍していることも注目される大きな理由であろうと考えられます。
 地元紙の調査によれば,仙台の新球団に来てほしい選手のほとんどが本学出身者でありました。そこで今回は日本のプロ野球会で注目されている本学出身選手をシリーズで紹介したいと思います。

●佐々木主浩(かずひろ) 投手
(東北高─東北福祉大─大洋?横浜─マリナーズ─横浜)
 「大魔神」のニックネームで有名な佐々木主浩投手は,東北高校時代に甲子園でベスト8まで勝ち進みました。この成績は,当時低迷していた東北地方の野球を一気に全国に轟かせました。その後,プロのスカウト陣に注目されながらも,奔驰宝马游戏大厅_电子游戏APP下载-【唯一官网首页】に進学しました。後に,ストッパーを不動のものとした最大の武器であるフォークボールが誕生したのは実は本学の学生時代でした。その当時のエピソードが書かれている資料を紹介します。

 東北福祉大に進学し3年生になった佐々木は,88年6月に開催された全日本大学選手権の準々決勝の関東学院戦に先発した,だがストレートを狙い打たれた佐々木は3回途中でKOされた。このままでは通用しないと考えた佐々木は決め球修得を決意する。そんな時に佐々木のワンバウンドするカーブを見た知人が「握力が強すぎて,ボールをひねりすぎている」と指摘した,この一言を聞いた伊藤監督はひらめいた,「80キロを越す握力を生かす変化球は……」佐々木の代名詞ともなるフォークボールはここから誕生した。
(ベイスターズ選手名鑑http://www.kernelsupport.co.jp/atonan/sensyu/sasaki.htmより抜粋)

 佐々木投手はその後,ベイスターズを38年ぶりの日本一に導きました。その後アメリカへ渡り,東北出身者では初のメジャーリーガーとして活躍しました。シーズン中は,本学の学生時代に身につけた必殺フォークボールでアメリカ中を震撼させ,メジャーの大投手の仲間入りをしました。
 未来を夢見る球児たちに大きな夢を与え続けている佐々木投手は,今シーズンから5年ぶりに横浜ベイスターズに戻り,ケガのリハビリを続けながら来シーズンに向けて準備を行っております。

(Nissy)

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