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VOL.28 JUNE 2005

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平成16年度通信制大学院修了者からのメッセージ2

楽しくやらせてもらいました
社会福祉学専攻 Y.N.

 平成15年4月に通信制大学院に入学して以来,私にとっては本当にあっという間の2年間でした。この間初めて書き上げた課題レポートが再提出で返却され,書き直したものも再々提出だったりして,さすがに大学院は甘くないなと思わされました。しかし,1年次の夏に出会った演習スクーリングの仲間たちと連絡を取り合って情報交換しながら学習に取り組んできたので,その後は比較的スムーズにレポート作成を進めることができました。
 結果的には単位修得30単位で,修士論文もこんな内容でよいのかな?と内心思っていたので,このたび晴れて修了できたことをうれしく思うとともに,指導をお願いした田中先生には深く感謝しております。
 私の修論は,特養の生活相談員をしていたときの経験をベースにして,施設介護職が主体的かつ創造的な援助活動を行うために必要な要件とは何かを探るという,ある意味途方もないテーマでした。そのため当初は指導してくださる教官がいるのかと心配しておりましたが,田中先生が担当してくださり,私のやりたいようにやらせてくださいました。
 私自身たいした知識もないのに,心理学,社会学や看護学などからの知見を少しずつ拝借して,大胆にも社会福祉の論文に仕立て上げようとしたのですから,他の先生でしたらテーマ内容を変更するように指導されるか,まったく相手にされなかったかも知れません。
 幸いにも田中先生は私の意図するこだわりをよく尊重してくださり,最後まで温かく見守ってくださりました。そのお陰で,私は自分の書きたいように書かせてもらい,本当に楽しみながら修論をまとめることができました。
 多くの方が苦労して修士論文作成に取り組まれる中で,「楽しくやらせてもらった」というのは,少し不謹慎に聞こえるかもしれませんが,私は正直楽しくて仕方ありませんでした。誰に指示されるわけでもなく,唯自身の興味関心だけにそって学習する楽しさは,学部の学生の時には味わえなかった体験でした。
 少し話はそれますが,今回私に修論のテーマとして取り組ませる契機となったのは,以前勤務した特養での経験でした。社会福祉援助業務を担う介護職が元気にやりがいをもって介護の仕事に従事できることを,私はひそかに願っています。
 私は,特養での経験をもとに書き綴った物語を昨年末ホームページに公開し,田中先生にも見ていただきました。論文単位では表現しえない不十分な内容を,この物語とセットにして評価していただいたことが,何よりうれしく思いました。
 本当に,ありがとうございました。

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