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VOL.29 AUGUST 2005

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スクーリング講義概要


●秋期スクーリングII

高齢者福祉論(ビデオ) 田中 治和

 下記の内容について講義する予定。
 (1) 高齢者問題の背景(高齢者人口の動向?家庭環境の変化)を中心としながら,高齢者福祉の成立要因を多角的に考えてみる。
 (2) 高齢者の経済状況,および余暇活動等の実施の把握をする。
 (3) 要介護高齢者(痴呆性高齢者?寝たきり高齢者等)の概念整理をする。
 (4) 高齢者福祉対策の基本方向を学習する。
 なお,本講義は『老人福祉のてびき 平成15年度版』によるものです。今年度履修登録者で『老人福祉のてびき 平成16年度版』を所持している方や『14年度版』を所持している方には『15年度版』を当日さしあげます。『16年度版』では資料が最新のデータになっていますが,講義内容の理解にはとくに影響がないものです。


医学一般 川上 吉昭

 将来保健,福祉に携わる者(社会福祉士,介護福祉士,精神保健福祉士等)が,心得ておかねばならない「医学一般」について講義する。
 この講義は,医療職者としての専門の「医学一般」ではなく,やがて医療職者とチームを組んで高齢者や病人に接する場合,医学の基礎的な知識を理解しておくことが必要だからである。
 本講義は指定のテキスト『社会福祉士養成講座(13) 医学一般(第3版=第2版でも可)』(中央法規)を使用し,あらかじめ理解しておかねばならない項目等々は,その都度OHPによりスクリーンに表示し,その内容を理解する。したがって受講者は表示された項目等を筆記するか,テキストにアンダーラインをして,その内容を理解する。
 「医学一般」の内容は,「第1章 臨床医学の概観」から「第9章 医事法制の概要」まで280ページにわたり著述されているが,残念ながら全章について解説することは不可能である。したがって今回は第1章?第4章,第6章,第8章について解説する。受講者は少なくともその部分についてテキストに目を通してくることが望ましい。


リハビリテーション論 関川 伸哉

 スクーリングでは,教科書の内容を中心に,「リハビリテーションとは!?」といった基本的な部分から解説していきたいと思います。リハビリテーションは,あらゆる人々を対象とした広義の領域であり,福祉を学ぶ皆様方にとっても大変関連性の深い分野です。今回のスクーリングを通して,再度,「福祉とリハビリテーション」の双方の観点から考察してみて下さい。スクーリング参加前には,教科書を熟読し,内容の明確な理解に努めて下さい。また,教科書記載の参考書を読み一層の理解を促して下さい。


社会福祉援助技術論I(ビデオ) 山本 邦男

 本講義では,社会福祉の目的概念や個別援助の方法について基礎知識を学びます。特に(1)ケースワーク発展の歴史,(2)個別援助技術の具体的な展開過程,(3)対象者のニーズや全体性把握を中心に,ケースワークの基本原理や価値,基本的態度など方法と技術について学習します。また,「医療と福祉」,介護保険における「ケアマネジメント」の具体的な事例を通して,インテーク(受理面接)や各種社会資源,「在宅ケア」における関連機関との連携の実際を学びます。


社会福祉原論(職業指導を含む) 田中 治和

 スクーリングでは,配布資料およびテキストを用いて以下の〈目的〉ならびに〈骨子〉で行います。
〈目的〉
 I. 社会福祉全般の概略的な理解を図る。
 II. 社会福祉の理念(目的論と一般論)を,歴史的社会的観点から考える。
 III. 社会福祉学の対象論および方法論について,吟味する。
〈骨子〉
 (1) 日本の社会福祉史について─────全体の輪郭と肝要な細部
 (2) 利他的行為について────────その特色と陥穽
 (3) 社会福祉の目的と必然性について──社会福祉の存在理由
 (4) 社会福祉の思想について──────人間観の創造と再生
 (5) 社会福祉学方法論について─────人間理解の要諦
 テキストを使用する場合は第3版で進めるが,第2版をもっている方でもとくに問題はない。


障害児の心理 木村 進

 教科書と資料を使って講義をします。資料は当日配布になりますが,教科書については特に次のところを予習してきてください。I(全),II(全),III(1 2 6)。講義内容は,障害とは何かについての理解を土台に,具体的な障害の理解を踏まえて,働きかけのあり方に言及する予定です。受講生の障害児に関する理解と経験はさまざまであると予想されますが,基本的には初心者向けの内容にするつもりです。

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