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VOL.18 APRIL 2004

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【通信制大学院コーナー】

平成15年度通信制大学院修了者からのメッセージ

通信制大学院を振り返って

福祉心理学専攻 秋山 朋寛

 この2年間の通信制大学院を振り返ってみて,一番心に残っているのは何と言っても,単位修得のためのレポートの作成です。
 今まで本を読むということをほとんどしていなかった自分にとって,通信制の教育は,本から必要な知識を学び取り,それを自分のものとして理解したものをレポートとして提出するという,かなりの読解力と文章構成力を必要とされるものであり,しかも4,000字以上という字数制限は,仕事との両立もあいまって,想像するだけでとても2年間では修了が見込めそうになく,途方にくれるものでした。
 入学してからスクーリングまでの約3カ月間は,「レポートを書かなければ」と焦る一方で,教科書とパソコンに向かいつつも,教科書を読み進めても書いている内容の理解には程遠く,キーボードを打つ手は鈍く,苦闘の日々は続いていきました。
 1年次のスクーリングも終わった初秋にようやく初めてレポートを書き上げたのが,木村進先生の「生涯発達心理学特講」のレポートでした。意気揚々とレポートをポストに入れ,採点された返却の日を楽しみに待っていましたが,その結果は60点以下の再提出という結果でした。
 初めて書き上げたレポートであり,期待して提出しただけに,再提出という結果にショックも大きかったのですが,返却された講評欄にさまざまなアドバイスと共に「学習の手引きを参考に書いてみると良い」と書かれており,実際に『学習の手引き』と『自立学習の手引き』を読むことで,今までの教科書の丸写しだったレポートから,課題に対して何が求められていて,その答えをどのように導き出していけばよいのかという考え方を習得できたことにより,その後のレポート作成は苦労することも多かったのですが,比較的スムーズにレポート作成を進めることができました。また採点され返却された先生方の講評を読むごとに,新たなレポート作成の意欲が湧いてくるのは,通信制ならではの面白さだと思いました。
 また,修士論文においては,自分の研究の目的をしっかりと持ち,より客観的に考察する力が求められることや,研究の手法や研究の面白さというものを修士論文の指導担当の加藤伸司先生から教えていただき,今回の修士論文の作成で学んだ研究方法と,口述試問でいただいたアドバイスを元に,今度は学会での研究発表を行ってみたいと思っています。
 最後に,修士論文を指導してくださった加藤先生をはじめ,レポートを採点してくださった各先生方,また,先生と我々とのパイプ役となって支えていただいた通信制大学院の事務の皆様のおかげで修了することができ,この春からは専門学校にて心理学を教える教員として,奔驰宝马游戏大厅_电子游戏APP下载-【唯一官网首页】通信制大学院福祉心理学専攻の第一期修了生としてその名を汚さぬよう頑張ることを誓い,お礼の言葉とさせていただきます。ありがとうございました。

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