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VOL.48 DECEMBER 2007

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レポートの書き方 ワンポイント?アドバイス

 レポート作成時に教科書を引用した場合,引用した部分の文章を「  」でくくりましょう。引用した部分を読んだ人にわかるように表示することは,他人の考えである先行研究と自分の考えを分けるということにつながります。
 また,引用表記をせずに,教科書を丸写しするということは人の表現を勝手に使うということであり,盗作になります。

 たとえば,社会心理学のレポートで教科書の著者が作成した導入の文章(各章の最初の一段落まるまる)をレポートの冒頭でそのまま挿入し,使用しているものがありました。
 「対人認知」(1単位め)や「態度」(2単位め)の用語の定義からレポートを始めることはかまいません。しかし,その際に最初の一文は自分のことばで,
  まず態度という用語の意味を述べたい。
などと始めて,その次に
  教科書によれば,態度とは「対象に対するよい?悪い,好き?嫌い,賛成?反対といった評価的反応」1)である。
などと続けます。「  」内の文章が今年度の教科書p.58の表現をそのまま使用しているので,引用となり「  」でくくっています。1)はレポート末の文献欄で著者名や書名など本の情報を記載します(『学習の手引き 2007』p.145)。
 そのあと,態度の具体例をあげるなり,態度変容のいろいろな理論をあげるなり,構成はさまざまなパターンがあります。その際も,次に何を述べるかという一文(態度の具体例としては次のようなものがある……などの文章)や具体例は,自分の文章でまとめてください。

 安易に教科書を真似るのではなく,自分なりの論の進め方でレポートをまとめるようにしましょう。また,表現をそのまま借りてくる引用は,必ず「  」でくくる癖をつけましょう。そして,引用はせめて全体の3分の1(2,000字ならば600字以内程度)にはおさめてください。残りは教科書や参考図書の表現を合体したりしながら要約するか,または自分の表現を用いてください。

(通信教育事務部?レポート係)

引用?参考文献
1)池上知子ほか著 『グラフィック社会心理学』サイエンス社,1998年

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