【卒業者アンケートより】
卒業生からのメッセージ
4年間を振り返って
福祉心理学科 上村 芳美さん
今いろいろな思いが巡ってきています。期待と不安のなかで始めた通信教育でしたが,先は全く見えなくて,どっさり届いた教科書に不安の方が先行してしまいました。でも興味のもてる科目の教科書に目を通したとき,何かしら闘志に似たものが湧きあがってきたのを覚えています。
そのようにして始めた通信教育という学びの場で,スタッフの人たちや各教授の方たち,学生の仲間など多くの人たちと出会い,世代を超え交流のできる楽しみができました。そして知ることの喜びと学ぶことの楽しさを,少しずつ体得していくことができるようになってきました。
私の場合,添付されていた学習計画?実績表(科目別?月別)にまず1年の計画を立て記載してしまいました。結果次第で変更はたえずありましたが,チェックを欠かさず他の科目と兼ねての学習は避け,一つ一つの科目を確実にクリアさせていくような学習方法を取りました。再提出?再々提出の科目もありましたが,やり直すたびにまた新たに知ることを知る,メタ認知ができました。
ことにDCRC(宿泊所)を利用した折に出会った学生仲間と,胸襟を開き話し合ったことが懐かしく思い出されます。全国各地からスクーリングに出向いてきた学生たちと交わした情報交換は,驚いたり感心させられたりで,また違った学びの場でもありました。
しかし家に帰れば,通信教育独特の孤独ななかでの作業に変わりはなく,深いため息のもれることもしばしばでした。その時は仲間も同じ立場で頑張っていることを念頭に,目の前に置いた学生証の自分の写真に.語りかけ励ましてきました。
返却されたレポートに一喜一憂し,深く落ち込んだこともありました。その悩みを『With』に送り,学生の一人から励ましの返事をもらったこともありました。
スクーリング受講はほとんど夏でしたが,仙台へ出かけることが旅でもあり,随分楽しませてもらいました。他にも坐禅堂で坐禅を体験したことや,仙台名物の「牛タン」や「ずんだ餅」を土産にして喜ばれたことなど,振り返れば楽しかったことばかりが脳裏をよぎります。
届いた卒業確認の通知に「これまでの大変なご努力と学習の成果により,ご卒業予定であることに敬意を表します」とあり,思わず涙が溢れてしまいました。
これが達成感による感涙というものだと知りました。あとに続く学生の多くの方たちにも,どうかこの気持ちを味わってもらいたいと思います。
学ぼうと思った初心を忘れず,同じ涙を流してもらえるように,エールを送ります。
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