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教育学科の特色ある科目「異文化理解Ⅰ?Ⅱ」熊谷摩耶准教授

教育学科の特色ある講義を紹介します。

「異文化理解Ⅰ?Ⅱ」の概要

「異文化理解I?II」は中等教育専攻の専門基幹科目で、中学校?高等学校の英語の教員免許を取得するための必須科目です。グローバル化が進む中、異文化への気づきが自分の母語や文化を客観的に理解するきっかけになります。そうした視野の広がりや柔軟な態度が異文化間の相互理解や多様性の受け入れにつながります。

この授業は、本学に留学している交換留学生が受講する「国際ゼミ?文化から読み解く言葉と心?」の授業と協働で、共通のテーマを設定し、交流しながら一緒に学び合う「国際共修」を授業の一環として取り入れています。毎年テーマを決め、それぞれの授業で学びを深めながらフィールドワーク共修体験へとつなげていきます。

これまで防災や日本文化に関わるテーマで共に学び、異文化体験を重ねてきましたが、今後はさらに活動範囲を広げる予定です。留学生と日本人学生が共に触れ合い、互いの心の距離を縮め、共通のプロジェクト体験を通して文化の垣根を越えて教え合い、学び合うことは、多様化する日本社会の中で異なる文化的背景を持つ人々と共に生きていく力を育む貴重な活動となります。

また、このような多文化共修を通して外国語や海外留学に関心を深めた学生にとって、英語科コースの短期海外研修(必修)は異文化や多様性を肌で感じ、英語のコミュニケーション実践力を高める貴重な機会となります。2023 年度からは、シドニー英語?文化研修、ケアンズ英語?教育ボランティア研修に加えて、本学では初めて東南アジアを対象としたマレーシア英語?文化研修を行っています。

履修学生の声

  • 僕はどちらかというとシャイで、発表をする際にグループワークを率先して行う方ではないのですが、留学生との共修授業での経験を通して少し殻を破れた気がします。何か行動を起こすことに対して自信がつきました。また、「相手の目線に立ち物事を考える」のも異文化理解の一つだと思うので、今後もその姿勢を大事にしていきたいです。(英語科コース2年生)
  • 今まで海外に行ったことは一度もありませんが、今回の授業で来年度の海外研修がより楽しみになりました。また、SNSやテレビの情報から何となく外国のイメージを無意識のうちに決めつけてしまう場合が多いと思いますが、実際に見たり接したりしてみないと本当のことは分からないことがほとんどであると思いました。(英語科コース2年生)
  • 事前の交流会、学習会ではお互いに質問をし合うなどを通して異文化の発見や理解を深めることが出来ました。また、東日本大震災を風化させないために日本人だけが努力するのではなく、グローバルに捉えていく必要があるのだろうと考えました。(英語科コース2年生)
  • 留学生との交流は印象的で、日本人以外のアジアの方と初めて話す大変貴重な機会でした。通常の講義ではディスカッションも多く、他の人の考えに触れる機会が多くあったことも私にとっては大きかったです。(英語科コース2年生)
  • 留学生の意見としては、本国でも大きな地震はあるけれど津波はほとんど想定しないようでした。防災を考える時、このように地震に対する防災だけでもいろいろな意見が出てくるし、この意見の違いとそれらを理解し合うことこそが異文化理解を学ぶ一番大切な部分なのかもしれないと思いました。(社会人履修生)
震災遺構荒浜小学校を訪問後、留学生たちと防災についてディスカッションを行う
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震災遺構荒浜小学校を留学生たちと共に訪問
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茶の文化を学びつつ、学内の「道庵」で一期一会の茶会を楽しむ
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句会では、作者を当てるなど俳句をよむ楽しさを味わう
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