VOL.16 JANUARY 2004 【学習サポート】 【現場から現場へ】 【2月科目修了試験のご案内】 【進級手続きのご案内】 【通信制大学院コーナー】 【お知らせ】
【BOOK GUIDE】 |
【現場から現場へ】[OB MESSAGE] 肢体不自由児施設に勤めて日本赤十字社青森県支部受託 青森県立はまなす学園 育成係長 ●はじめに 障害児?者施設の現場では,措置制度に代わって介護保険?支援費制度が導入され,企業?NPOなどが参入し利用者主体に基づく契約と競争が始まり,サービスの選別?差別化が始まっています。 ●大学の思い出 思い出すのは,教室で学んだこと以上にサークル活動,バイトなど友達と飲み遊び議論したことです。今,思い出してもその青臭さには赤面ものです。でも,若さや挑戦はすばらしいことです。たくさん恥をかいて失敗の山を築いて自分の肥やしにしてください。 ●職場から 私の施設の特色は児童福祉法の肢体不自由児施設と医療法の小児整形病院を併せ持ち,体に障害がある子どもたちの療育を担っていることです。隣には,小学部から高等部まである養護学校があります。 ●ちょっと生意気ですが助言を!私は,医療と教育の高度な専門家集団の狭間の中で自分の未熟さにたじろぎながら,障害ある子どもたちから学び日々実践したなかで考えていることを,汗顔の至りですが,以下に記したいとおもいます。 (1)福祉で何かやりたい目標が決まったら,その現場に行って直接体験してみてください。 (2)何が問題なのか問題意識をもつ訓練をしてください。問題意識があれば解決方法,本質がわかってきます。 (3)少しの勇気が必要です。勇気が創造力や行動力を生み出す源泉になるとおもいます。 (4)だれでも壁に悩むことがあります。その時,それを楽しむ余裕がほしいものです。ことの善し悪しは横に置いて,一つ上の段階に上がって見れば別な世界が見えるはずです。その時ご自分を助ける最大の武器は「忍耐」だとおもいます。 (5)ぜひ自発学習の習慣を身につけてください。そして外国に旅し異文化?価値観の多様性を理解し視野を広げてほしいとおもいます。きっとそのことが偏見や差別から脱し,高い見識となるはずです。 (6)新聞?読書の習慣を身につけてください。読書によって著者が苦労して研究,思索をしたものを得ることができます。 (7)教養の本質は相手の立場と気持ちを理解し自分の考えを伝える力だともいえます。その基礎である文書を書く力を磨いてください。 (8)福祉の仕事には,それを必要とする人を助け,はげまし,そっと包みこむあたたかい人間性が必要とおもいます。 以上が,本当に恥ずかしいのですが聞いたふうなアドバイスです。 |