VII その他本学で取得できる資格
5 心理判定員?児童心理司任用資格
心理判定というのは,児童相談所や精神科の病院などで,主に心理検査や面接を実施し,診断や治療効果測定のための資料を提供する仕事です。明確な資格の規定はありませんが,大学において心理学を専攻した者が心理判定の仕事ができることになっています。
具体的には,来談者(クライエント)について,知能検査,人格検査などを行ったり,さらに面接や行動観察を行ったりすることによって,判定会議などへの資料を提供することです。判定会議に出席して意見を述べるだけでなく,時には医師や児童福祉司,ソーシャルワーカーなどとチームを組んで心理治療に当たることもあります。
このような心理判定をする者が必要とされる主な職場には,児童相談所,精神保健福祉センター,婦人相談所,知的障害者更生相談所,身体障害者更生相談所,各種福祉施設,病院(精神科?神経科)などがあります。
なお,児童相談所で働く「心理判定員」の名称が「児童心理司」に変更されています(「児童相談所運営指針」)。児童相談所以外に「心理判定員」の配置が求められる「身体障害者更生相談所」「知的障害者更生相談所」などでは「心理判定員」のままです。
「心理判定員」「児童心理司」任用資格条件は「学校教育法に基づく大学において,心理学を専修する学科を修めて卒業した者」であることに変更はありません(「児童福祉法」新第12条の3(4)(旧第16条の2(3)),「身体障害者更生相談所の設置及び運営について」など)。